診療支援
薬剤

(合剤)マキサカルシトール・ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル新様式
maxacalcitol・betamethasone butyrate propionate
マーデュオックス Marduox(マルホ)  2699
 軟膏(10g/本):1g中 マキサカルシトール25μg,ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル0.5mg

適応

尋常性乾癬

用法

1日1回,適量を患部に塗布 注意

①1日の使用量は10g(マキサカルシトールとして250μg)まで

②4週間を超えて本剤を使用した際の有効性及び安全性は未確立.本剤による治療にあたっては経過を十分に観察し,漫然と使用を継続しない

禁忌

1)過敏症

2)細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬,けじらみ等)(感染症及び動物性皮膚疾患症状を悪化)

3)潰瘍(ベーチェット病は除く),第2度深在性以上の熱傷・凍傷(皮膚の再生が抑制され,治癒が著しく遅れる恐れ.又,感染の恐れ)

注意

〈基本〉

①マキサカルシトールとベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルの配合剤であり,両成分双方の副作用が発現する恐れ.本剤の適切な使用を検討

②活性型VD3誘導体を含有しており,血中Ca値が上昇の恐れ.又,マキサカルシトール外用製剤において高Ca血症に伴う急性腎不全の報告.使用時は定期的(開始2~4週後に1回,その後は適宜)に血中Ca値及び腎機能(血中Cr,BUN等)を検査.尚,正常域を超えた場合は減量又中止

③皮膚のバリア機能が低下(広範囲の皮疹や,皮疹重症度が高い)し,経皮吸収増加の恐れがある患者では,高Ca血症が発現し易く,急性腎不全に至る可能性もある為,少量から使用開始し,十分な観察,定期的な血中Ca値及び腎機能の検査を実施

④皮膚萎縮,ステロイド潮紅等の局所的副作用が発現しやすい→特に顔面,頸,陰部,間擦部位の皮疹への使用には,症状の程度を十分考慮

⑤副腎皮質ホルモン含有のため,大量又は長期にわたる広範囲の使用〔特に密封療法(ODT)〕により,副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様の症状発現の恐れ

⑥マキサカルシトールを含有しており,密封療法(ODT)における安全性は未確立

〈適用上〉

使用部位

a)患部にのみ使用し,正常皮膚部位には使用しない

b)皮膚以外の部位(眼

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