診療支援
薬剤

スペソリマブ(遺伝子組換え)新様式
3999
spesolimab(genetical recombination)
スペビゴ Spevigo(ベーリンガー)
 点滴静注:450mg/7.5mL/V

適応

膿疱性乾癬における急性症状の改善

用法

1回900mgを点滴静注.尚急性症状が持続する場合には初回投与の1週間後に900mgを追加投与可 注意急性症状持続の際には初回投与の1週間後に追加投与できるが,初回投与から2週間以内に治療反応が得られない場合には治療計画を慎重に再考

!警告

1)結核等の感染症を含む緊急時に十分に対応できる医療施設で,本剤に関する十分な知識と適応疾患の治療に十分な知識・経験をもつ医師の下で,有益性が危険性を上回ると判断される患者のみに使用.本剤は感染症リスク増大の可能性があり,又結核既往患者では結核活動化の可能性.関連性は不明だが,悪性腫瘍の発現が報告.治療開始に先立ち,本剤が疾病を完治させる薬剤でないことも含め,有効性・危険性を患者に十分説明し,理解したことを確認の上,治療を開始

2)重篤な感染症:ウイルス,細菌等による重篤な感染症が報告.十分な観察等,感染症の発症に注意し,感染症の徴候又は症状発現の際には,速やかに担当医に連絡するよう患者を指導

禁忌

1)重篤な感染症(症状を悪化)

2)活動性結核(症状を悪化)

3)過敏症

注意

〈基本〉

➊感染リスク増大の可能性.その為,十分な観察を行い,感染症の発症や増悪に注意.感染の徴候又は症状発現の際には,速やかに担当医に連絡するよう患者を指導

➋投与に先立ち結核に関する十分な問診及び胸部X線検査,適宜胸部CT検査を行い,結核の活動性が確認された場合は結核の治療を優先し投与しない.投与と並行してインターフェロンγ遊離試験又はツ反検査を行い,結核の活動性が確認された場合は結核の治療を優先し,追加投与しない.又投与中は胸部X線検査等の適切な検査を行う等結核の発現には十分に注意.結核を疑う症状(持続する咳,体重減少,発熱等)発現の際は速やかに担当医に連絡するよう患者を指導

③治療中は生ワクチン接種による感染症発現のリスクを否定できない為

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