適応
尋常性ざ瘡 注意
1)顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用
2)顔面以外の部位(胸部,背部等)における有効性・安全性は未確立
3)結節及び嚢腫には他の適切な処置
用法
1日1回,洗顔後,患部に適量を塗布 注意
➊夕方から就寝前に使用
②治療開始3カ月以内に改善がない場合は使用中止
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①配合剤であり,各単剤よりも皮膚刺激発現の恐れ.先に各単剤による治療を考慮
②過敏症や重度皮膚刺激感発現時→中止
③使用中に皮膚剥脱,紅斑,刺激感,腫脹等の恐れ.紅斑や腫脹が顔面全体や頚部に及ぶ報告有→観察,異常が認められた場合→中止等処置
④症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は,塗布を中止し,漫然と長期にわたって使用しない
➎日光又は日焼けランプ等による過度の紫外線曝露を回避
〈適用上〉
➊使用時
a)他の刺激性のある外用剤との併用により皮膚刺激感増加の恐れ
b)過酸化ベンゾイルは漂白作用があるので,髪,衣料等に付着しないように注
c)外用としてのみ使用
d)切り傷,すり傷,湿疹のある皮膚への塗布は回避
e)眼,口唇,鼻翼及び粘膜を避け患部に塗布.眼の周囲に使用する場合は眼に入らないように注意.万一,眼に入った場合は直ちに水で洗い流す
患者背景
〈妊婦〉妊D禁忌.妊娠,あるいは妊娠が予想される場合は医師に連絡するよう指導.アダパレンの経皮投与で奇形発生は認められていないが,過剰肋骨の発生頻度増加の報告あり(ラット,ウサギ).経口投与で催奇形性の報告(ラット,ウサギ) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(皮膚外用時のヒト母乳中への移行は不明.動物実験でアダパレンの経口又は静脈内投与で乳汁中へ移行) 〈小児〉12歳未満の臨床試験は未実施
副作用
〈その他〉症状に応じて処置
1)皮膚及び皮下組織障害(皮膚刺激,皮膚疼痛,アレルギー性皮膚炎,紅斑,瘙痒症,日光皮膚炎,皮膚びらん,皮膚剥脱,顔面腫脹,水疱