適応
〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,アクネ菌 〈適応症〉尋常性ざ瘡 注意結節,嚢腫には,他の適切な処置
用法
1日1回,洗顔後,患部に適量を塗布 注意12週間で効果が認められない場合には使用を中止.炎症性皮疹が消失した場合には,他の適切な維持治療を検討.12週間を超えて塗布した際の有効性及び安全性は検討されていないため,12週間を超えて塗布する際はその必要性を慎重に判断
禁忌
過敏症(本剤,リンコマイシン系抗生物質)
注意
〈基本〉
➊過度に塗布しても上乗せ効果は期待されず,皮膚刺激が増す→注意
②使用中に皮膚剥脱,紅斑,刺激感,腫脹等(顔面全体や頚部にまで及ぶ症例,水疱,びらん等が現れ,重症化した症例あり)→観察,中止等処置
③全身性の過敏反応や重度の皮膚刺激症状の際は,使用を中止
➍使用中は日光への曝露を最小限に留め,日焼けランプの使用や紫外線療法は回避
⑤耐性菌の発現等を防ぐため,疾病の治療上必要な最小限の期間の使用に留める
〈適用上〉
①使用時
a)他のざ瘡治療外用剤と併用→刺激感が増す恐れあり,注意
b)毛髪や着色・染色された布織物退色→毛髪,布織物,家具及び絨毯に付着させない
②使用部位
a)外用としてのみ使用.口腔,眼,口唇,その他の粘膜,刺激及び傷のある皮膚には使用禁.これらの部位に本剤が付着の際は水で洗い流す
b)誤飲により,クリンダマイシンを全身性に投与した場合と同様の消化器系の副作用発現の可能性→対症療法を行い状態を慎重に観察
〈その他〉
①過酸化ベンゾイルとトレチノインを混合すると,トレチノインが分解されるとの報告→本剤とトレチノインを同一部位に塗布した場合,トレチノインの効果減弱の可能性
②ヘアレスマウスを用いた1年間光がん原性試験で紫外線照射と2,500mg/kg/日(7,500mg/m2/日)までのクリンダマイシン1%-過酸化ベンゾイル5%ゲルを経皮投与した結果,紫外線照射単独群