診療支援
薬剤

ジファミラスト新様式
2699
difamilast
モイゼルト Moizerto(大塚)
 軟膏(10g/本):0.3・1%

適応

アトピー性皮膚炎

用法

成人1%製剤を1日2回適量を患部に塗布 小児0.3%製剤を1日2回適量を患部に塗布.症状に応じて1%製剤を1日2回適量を患部に塗布可 注意

①塗布量は皮疹の面積0.1m2あたり1gを目安

②1%製剤で治療開始4週間以内に症状の改善が認められない際は中止

③症状が改善した際には継続投与の必要性を検討し,漫然と長期に使用しない

④小児に1%製剤を使用し,症状が改善した際は0.3%製剤への変更を検討

禁忌

過敏症

注意

〈適用上〉投与時

①粘膜,潰瘍,明らかに局面を形成しているびらん等への塗布は回避

➋万が一,眼に入った際は直ちに水で洗い流す

〈その他〉

①雄ラット(皮下)において臨床曝露量の116倍の曝露で精巣上体・精嚢腺・前立腺萎縮,精子数低値,精子運動性低下,精子形態異常率の高値,未処置雌との交配において交尾率・受胎率の低下及び着床前死亡率の高値が報告

②雌ラット(皮下)において臨床曝露量の263倍の曝露で交尾率・受胎率の低値が報告

患者背景

〈合併・既往〉皮膚感染症:皮膚感染部位を避けて使用.尚やむを得ず使用する際には予め適切な抗菌剤,抗ウイルス剤,抗真菌剤による治療,若しくはこれらとの併用を考慮 〈生殖〉避妊(女性)

〈妊婦〉非推奨 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉低出生体重児,新生児,乳児又は2歳未満の幼児→臨床試験は未実施

副作用

〈その他〉皮膚(色素沈着障害,毛包炎,瘙痒症,膿痂疹,ざ瘡,接触皮膚炎)

動態

(0.3%1日2回14日間)Cmax:0.506±0.348ng/mL Tmax:4.12時間 T1/2:19.3±7.5時間

作用

ホスホジエステラーゼ(PDE)4の活性を阻害.PDE4は多くの免疫細胞に存在し,cAMPを特異的に分解する働きをもつ.炎症細胞の細胞内cAMP濃度を高め種々のサイトカイン及びケモカイン産生の制御により皮膚の炎症を抑制

構造式

保存

遮光

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