診療支援
薬剤

メトキサレン新様式
2699
methoxsalen
オクソラレン Oxsoralen(大正)
 :10mg

適応

尋常性白斑

用法

1日20mg 投与2時間後に日光浴又は人工紫外線照射 小児7~12歳:1日10~20mg 6歳以下:1日10mg(増減) ►全身汎発性の白斑には内服療法が望ましい 注意

①紫外線を照射する場合,照射源及び個人差に応じて至適量を個々に把握する必要がある.その目安としては,照射した翌日の治療白斑部位が軽度にピンク色に発赤し,持続する程度が適当

②特に最初の照射量は,皮膚炎を防止する上からも,最少紅斑量以下から開始することが望ましく,一応の目安として,日光浴の場合は5分より始め,人工紫外線照射の場合は,光源より20~30cmの距離から1分より始め,以後白斑部位の皮膚症状により漸増・漸減して至適量を把握し,照射

③360nmをピークとする波長に高い活性を有するので,主として360nm付近の波長を有するblack-lightの照射が望ましい

!警告

‍ PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告

禁忌

1)皮膚癌又はその既往歴(増悪又は再発)

2)ポルフィリン症紅斑性狼瘡色素性乾皮症多形性日光皮膚炎等の光線過敏症を伴う疾患(光毒性反応増強)

3)肝疾患(悪化)

注意

〈基本〉

➊紫外線照射時には,目に遮光眼帯を着用させる等眼障害の予防に注意.又,正常皮膚も皮膚炎を防ぐため露光されないよう注意

➋紫外線感受性は内服後6~8時間持続.この間,紫外線に照射されないよう注意

③PUVA療法により皮膚癌が発生したとの報告→治療前に患者に説明し,PUVA療法施行後は患者の皮膚の状態に注意.又,紫外線照射の蓄積により皮膚癌の発生頻度が高まるとの報告→長期間漫然と治療しない

〈その他〉

①乾癬のある患者に使用した場合,皮膚癌が発現し易くなる恐れ

②動物実験で腹腔内大量投与で紫外線射照した場合,眼障害の報告

患者背景

〈合併・既往〉

①糖尿病(海外で血糖値上昇の報告)

②薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴(光毒性反

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