適応
1低並びに無ガンマグロブリン血症
2重症感染症における抗生物質との併用
注意重症感染症での抗生物質との併用は,適切な抗菌化学療法によっても十分な効果が得られない重症感染症が対象
用法
1200~600mg(4~12mL)/kgを3~4週間隔で点滴静注又は直接静注(増減) 21回2,500~5,000mg(50~100mL) 小児1回50~150mg/kg(増減) ►注射用水96mLに溶解 ►静注は極めて緩徐に ►0.5mL/kg/時で開始し,異常がなければ4mL/kg/時までアップ ►低並びに無ガンマグロブリン血症は血清IgGトラフ値を参考に基礎疾患や感染症等の臨床症状に応じて,投与量,投与間隔を調節 注意
①急速に注射すると血圧低下を起こす可能性(無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意)
②投与速度:最初0.5mL/kg/時で投与し,副作用等の異常が認められなければ,4mL/kg/時まで徐々に上げることができる
③1血清IgGトラフ値を参考に,基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて,投与量,投与間隔を調節する必要があることを考慮
禁忌
本剤の成分にショックの既往歴
注意
〈基本〉
①血漿分画製剤共通事項→ 1.患者への説明参照
②抗A及び抗B血液型抗体を含有.O型以外の患者に大量投与した時,溶血性貧血を起こす恐れ
③急性腎障害が現れることがあるので,投与に先立って患者が脱水状態にないことを確認
〈検査〉投与後血中に供血者由来の免疫抗体が含まれているので,臨床診断に注意 〈取扱上〉〔記録の保存〕血漿分画製剤共通事項→ 2.記録の保存参照
溶解〈適用上〉
①調製時
a)室温程度に戻した添付の溶剤を用い,静かに溶解する.急激な振盪溶解は避ける
b)生理食塩液,ソルビトール加電解質液等の中性に近い輸液・補液剤以外の他剤との混合注射を避ける
c)使用後の残液は,細菌汚染の恐れがあるので使用しない.本剤は細菌の増殖
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