診療支援
薬剤

pH4処理酸性人免疫グロブリンE
6343
献血ポリグロビンN Polyglobin-N(日本血液)
 5%注:0.5・2.5・5g/10・50・100mL/V
 10%注:2.5・5・10g/25・50・100mL/V

適応

1低又は無ガンマグロブリン血症

2重症感染症における抗生物質との併用

3特発性血小板減少性紫斑病(他剤が無効で,著明な出血傾向があり,外科的処置又は出産等一時的止血管理を必要とする場合)

4川崎病の急性期(重症であり,冠状動脈障害の発生の危険がある場合)

注意

1)重症感染症においての抗生物質との併用は,適切な抗菌化学療法によっても十分な効果が得られない重症感染症が対象

2)川崎病に用いる場合は発病後7日以内に投与開始が望ましい

用法

11回200~600mg(4~12mL)/kgを3~4週間間隔で点滴静注又は静注(増減) 21回2,500~5,000mg(50~100mL)を点滴静注又は静注 小児1回50~150mg/kg 点滴静注又は静注(増減) 31日400mg/kg 5日間使用しても改善が認められない場合は中止(増減) 41日200mg/kg 5日間又は2,000mg/kg1回(増減) ►直接静注する場合は,極めて徐々に ►急速に注射すると血圧降下の可能性(低又は無ガンマグロブリン血症の患者には注意) ►投与速度:初回の投与開始から30分間は0.01~0.02mL/kg/分で投与し,副作用等の異常所見が認められなければ,0.06mL/kg/分まで徐々に上げてもよい.2日目以降は前日に耐容した速度 ►2,000mg/kgの場合は12時間以上かけて点滴静注(川崎病) ►1回投与の場合は適宜減量(川崎病) ►低並びに無ガンマグロブリン血症は血清IgGトラフ値を参考に,基礎疾患や感染症等の臨床症状に応じて,投与量,投与間隔を調節

禁忌

本剤の成分にショックの既往歴‍ 〈原則禁忌〉過敏症

注意

〈基本〉

①血漿分画製剤共通事項 1.患者への説明参照

②ショック等重篤な副作用→投与後の経過観察を十分に.特に小児等に使用する場合は点滴速度に注意

③抗A及び抗B血液型抗体を有する→O型以外の患者に大量投与

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