診療支援
薬剤

フィブリノゲン加第ⅩⅢ因子新様式
634・7990
ベリプラストP Beriplast P(CSL)
 コンビセット:0.5・1・3・5mL
ボルヒール Bolheal(KMB)
 セット:0.5・1・2・3・5mL

適応

組織の接着・閉鎖(但し,縫合あるいは接合した組織から血液,体液又は体内ガスの漏出を来し,他に適切な処置法がない場合に限る) 注意〔ベリプラストP〕大腸領域において,著しい浮腫,過度の張力,極端な口径の差など吻合部局所の状況が極度に悪い時は使用不可(効果が得られない)

用法

フィブリノゲン末をアプロチニン液全量で溶解しA液とする.トロンビン末(ティシール:トロンビンS,トロンビンLは,術野の状況及び術式に応じて適宜選択)をアプロチニン液と同量の塩化Ca液で溶解しB液とする.接着・閉鎖部位に10cm2当たりA液B液各々1mLを適用(増減) 注意血管内に投与不可(血管内への流入により,血栓を形成する恐れ)

禁忌

1)過敏症〔本剤,ウシ肺を原料とする製剤(アプロチニン等)〕

2)凝固促進剤(蛇毒製剤),抗線溶剤

注意

〈基本〉

①血漿分画製剤共通事項 1.患者への説明参照

〔ベリプラストP〕その後の製造工程である60℃,20時間液状加熱処理(フィブリノゲン)及び60℃,10時間液状加熱処理は,HIVをはじめとする各種ウイルスの除去・不活化効果を有することが確認されており,またアプロチニンの製造工程である70℃,1時間加熱処理およびメンブレンフィルター処理はウシ由来各種ウイルスの除去・不活化効果を有することが確認されているが,投与に際しては1.患者への説明(2)参照 〔ボルヒール〕混入の可能性のあるウイルスの不活化を目的として,最終製造段階でフィブリノゲン(血液凝固第ⅩⅢ因子を含む)には65℃,144時間,トロンビンには65℃,96時間の加熱処理を施し,又,各成分には製造工程においてウイルス除去膜処理を導入しているが,投与に際しては①に十分注意

〔ボルヒール〕肝炎ウイルス等のウイルス感染の可能性を完全には否定できないので観察を十分に

④アナフィラキシーを起こす恐れ→観察を十分に

⑤製造工程におい

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