適応
肝臓外科,肺外科,心臓血管外科,産婦人科及び泌尿器外科領域における手術時の組織の接着・閉鎖(但し,縫合又は接合した組織から血液,体液又は体内ガスの漏出を来し,他に適切な処置法のない場合に限る)
用法
接着・閉鎖部位の血液,体液をできるだけ除去,適切な大きさにし,乾燥状態のまま又は生食液でわずかに濡らし,その活性成分固着面を接着・閉鎖部位に貼付,通常3~5分間圧迫
禁忌
1)過敏症〔本剤,ウマ血液を原料とする製剤(乾燥まむしウマ抗毒素等)〕
2)凝固促進剤(臓器抽出製剤,蛇毒製剤),抗線溶剤で治療中
注意
〈基本〉
①血漿分画製剤共通事項→ 1.患者への説明参照
②ウマ由来の蛋白質(ウマコラーゲン)を含有するため,使用後のショック,アナフィラキシー等の発現の恐れ→観察,処置.以下の場合注意
a)再投与
b)ウマ由来の蛋白質と同じ成分(ウマコラーゲン)を含む他の製剤(タココンブ等)使用歴
③感染の可能性が高い部位への使用で膿瘍形成が助長される場合があるので,膿瘍が形成された場合には適切な処置
④周辺臓器の癒着の恐れ→症状発現時は適切な処置.腸管との癒着が起こった場合,イレウスを引き起こす恐れ
〈適用上〉
①調製時
a)無菌,乾燥状態であるのでアルミ包装が破損している場合は使用不可
b)使用直前に開封
c)裁断時ははさみを使用
d)血液のついた手術器具や手袋に付着の可能性→血液を取り除く
②投与時
a)局所適用に限る
b)誤って血管内に入ると生命を脅かす血栓塞栓性合併症が発現する恐れがあるため,本剤が血管内に入らないよう注意
c)活性成分固着面(黄色面)を創面に貼付
d)タンポン(ガーゼ)等で圧迫後は,慎重にタンポン(ガーゼ)等を取り除く
e)体外循環終了時等の噴出性あるいは流出性出血の激しい部位の接着・閉鎖に使用する場合は,適切な方法で血流を遮断した上で使用
f)創傷部位に対して適正面積を使用
g)創傷部位にタンポンや栓の代わ
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