適応
血液凝固第Ⅷ因子又は第Ⅸ因子に対するインヒビターを保有する患者の出血傾向の抑制
用法
添付の注射用水2.5mLで溶解し2~6分かけて緩徐に静注.出血時に投与する場合,1回60~120μg/kg.追加投与は,8時間以上の間隔をあけ,初回投与の用量と合わせて180μg/kgを超えない.定期的に投与する場合,60~120μg/kgを1~2日おきに投与 注意
①1Vを添付の注射用水2.5mLで溶解.0.6mg/mLとした後,必要量を投与
②出血時に投与する場合
a)初回投与から36時間以内の投与は追加投与として取り扱う
b)追加投与は1回とし,十分な効果が得られない場合には,血液凝固第Ⅹ因子の蓄積を考慮した上で,他の対処方法も考慮
c)追加投与の後,次に投与するまでの間隔は,48時間以上あける
③定期的に投与する場合:出血時投与後,定期的な投与を開始する場合,直近の投与から48時間以上の間隔をおく
!警告
エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で,活性型血液凝固第IX因子及び血液凝固第X因子を含む,活性型プロトロンビン複合体(乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)製剤との併用において重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている.エミシズマブの併用例では重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現は認められていないが,エミシズマブ投与中及び投与中止後6カ月間は,本剤の投与は治療上やむを得ない場合に限る(血栓塞栓症及び血栓性微小血管症のリスクを増大させる可能性を否定できない)
注意
〈基本〉〔患者への説明〕血漿分画製剤共通事項→ 1.患者への説明参照
①マウス蛋白質に対する抗体産生の可能性→観察
②他の血液凝固因子製剤の併用は,血栓形成等の相互作用の恐れ→有益性と危険性を考慮
③エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で,エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中の出血時に活性型プロトロンビン複合