診療支援
薬剤

乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体新様式
6343
●60℃,510~520分19kPa,80℃,60~70分 37.5kPa 2段階加熱処理
ファイバ Feiba(武田)
 静注:1,000単位/V

適応

血液凝固第Ⅷ因子又は第Ⅸ因子インヒビター保有患者に対し,血漿中の血液凝固活性を補いその出血傾向を抑制

用法

出血時:1回50~100単位/kg 8~12時間間隔で緩徐に静注・点滴静注(増減) ►2単位/kg/分を超える注射速度は回避 ►原則,1日最大投与量は200単位/kgを超えない 定期的投与:70~100単位/kgを1日おき ►1Vを添付の溶解液で溶解 注意出血症状及び治療歴等を総合的に判断して使用.尚,出血時投与の効果が認められない場合は,他剤への切り替えを検討.出血時投与後,定期的な投与開始は,直近の投与から目安として1日以上間隔をおく

!警告

‍ エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験で,本剤との併用において重篤な血栓塞栓症及び血栓性微小血管症の発現が複数例に認められている.エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中及び投与中止後6カ月間は,治療上やむを得ない場合を除き,本剤の投与を避ける(血栓塞栓症及び血栓性微小血管症のリスクを増大の可能性)

禁忌

1)血液凝固インヒビターを有しない患者(凝固亢進)

2)DIC(血栓形成を加速)

注意

〈基本〉〔患者への説明〕血漿分画製剤共通事項 1.患者への説明参照

①肝炎ウイルス等のウイルス感染の危険性を完全に否定できない→症状が現れた場合には適切な処置

②血漿中のインヒビター力価測定を行い,インヒビターの存在を確認した後投与

③投与前及び投与後の血液凝固検査として,APTT,PTT,TEG等いずれかの試験を実施.DICの徴候がみられることがあるので,血小板数,PT,フィブリノゲン,FDP等の検査で異常が認められた場合は投与中止

④DIC及び心筋梗塞等を誘発の恐れ→100単位/kg/回を超える投与や,200単位/kg/日を超える場合には特に注意

⑤エミシズマブ(遺伝子組換え)の臨床試験において,エミシズマブ(遺伝子組換え)投与中の出血時に本剤併用症例にお

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