診療支援
薬剤

乾燥濃縮人血液凝固第Ⅷ因子新様式E
6343
●65℃,96時間乾燥加熱処理
コンファクトF Confact F(KMB)
 :250・500・1,000国際単位/V
 静注用:250・500・1,000国際単位/V
●60℃,10時間液状加熱処理
クロスエイトMC Cross-eight-MC(日本血液)
 :250・500・1,000・2,000・3,000国際単位/V
●60℃,72時間乾燥加熱処理
コンコエイト-HT Conco-eight-HT(日本血液)
 :500国際単位/V

適応

1血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者に対し,血漿中の血液凝固第Ⅷ因子を補い,その出血傾向を抑制

2〔コンファクトF,コンコエイト-HT〕von Willebrand病患者に対し,血漿中のvon Willebrand因子を補い,その出血傾向を抑制

用法

11回250~2,000国際単位(増減) 21回リストセチンコファクター活性(RCof) 〔コンコエイト-HT〕500~4,000単位(増減) 〔コンファクトF〕750~6,000単位(増減) ►製剤に添付された溶解液全量で溶解し,静注又は点滴 ►5mL/分を超える注射速度は避ける

注意

〈基本〉〔患者への説明〕血漿分画製剤共通事項 1.患者への説明参照

①肝炎ウイルス等のウイルス感染の危険性を完全に否定できない→症状が現れた場合には適切な処置

②血中に血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビター発生の恐れ.特に,血液凝固第Ⅷ因子製剤による補充療法開始後,投与回数が少ない時期(補充療法開始後の比較的早期)や短期間に集中して補充療法を受けた時期にインヒビターが発生し易いことが知られている→本剤を投与しても予想した止血効果が得られない場合,インヒビターの発生を疑い,回収率やインヒビターの検査を実施等注意し,適切に処置

〔コンファクトF,コンコエイト-HT〕

①大量投与で血管内に凝固による栓塞の恐れ→慎重に

②抗A及び抗B血液型抗体を有する.血液型がO型でない患者に大量投与した時,稀に溶血性貧血発現

③フィブリノゲン含有→投与で血中フィブリノゲン濃度が過度に上昇する恐れ

〔クロスエイトMC〕マウス蛋白質に対する抗体産出の可能性を完全に否定できない→十分観察 〈適用上〉

調製時

a)添付文書の「溶解方法」に従い溶解

b)溶解する際は振り子を振るように左右にゆっくりと振とうし,できるだけ泡立てないように注意

c)他の製剤と混注しない

d)溶解時に浮遊物が認められることがあるので溶

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