診療支援
薬剤

ルリオクトコグ アルファ(遺伝子組換え)新様式E
6343
rurioctocog alfa(genetical recombination)
アドベイト Advate(武田)
 静注用キット:250・500・1,000・1,500・2,000・3,000国際単位/キット

適応

血液凝固第Ⅷ因子欠乏患者に対し,血漿中の血液凝固第Ⅷ因子を補い,その出血傾向を抑制

用法

添付溶解液5mLで溶解し,1回10~30国際単位/kgで,緩徐に静注又は点滴静注(増減) ►点滴速度:10mL/分を超えない→輸注速度が速すぎるとチアノーゼ,動悸

注意

〈基本〉

①アナフィラキシーの可能性→十分観察

②血清中に血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビター発生の恐れ→特に,血液凝固第Ⅷ因子製剤による補充療法開始後,投与回数が少ない時期(補充療法開始後の比較的早期)や短期間に集中して補充療法を受けた時期にインヒビターが発生しやすい.投与しても予想した止血効果が得られない場合はインヒビターの発生を疑い,回収率やインヒビターの検査を実施等注意し,適切な処置

〈適用上〉

調製時

a)添付の溶解液以外は使用禁

b)他の製剤と混注禁

c)使用後の残液は細菌汚染の恐れ→使用禁

投与前

a)溶解時に沈殿又は混濁しているものは使用禁

b)一度溶解したものは室温にて3時間以内に使用

家庭療法時

a)子どもの手の届かないところへ保管

b)使用済の医療機器等の処理は主治医の指示に従う

c)保管の際は,冷蔵庫内が望ましいが,室温で保存も可.室温保存の際は使用期限を越えない範囲で6カ月以内に使用し,再び冷蔵庫内に戻さないよう指導

〈取扱上〉〔記録の保存〕血漿分画製剤共通事項 2.記録の保存参照(血液製剤代替医薬品のため) 〈その他〉本剤はvon Willebrand因子を含んでいない

患者背景

〈合併・既往〉

①本剤の成分に過敏症の既往歴

②マウスモノクローナル抗体により精製した生物学的製剤又はハムスター細胞由来の生物学的製剤に過敏症の既往歴

③第Ⅷ因子製剤に過敏症の既往歴

〈妊婦〉妊B2有益のみ(生殖発生毒性試験は未実施) 〈高齢〉慎重に

副作用

〈重大〉アナフィラキシー:呼吸困難,チアノーゼ,蒼白等 〈その他〉

1)胃腸障害(上腹部痛,下痢,悪

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