適応
血友病B(先天性血液凝固第Ⅸ因子欠乏症)における出血傾向の抑制
用法
初回用量:50国際単位(IU)/kg(適宜増減) 次回以降:患者の状態,血液凝固第Ⅸ因子の上昇値〔(IU/dL)/(IU/kg)〕に応じ適宜増減 ►添付の溶解液全量で溶解し数分かけて緩徐に静注 注意
①用量及び投与期間は,血液凝固第Ⅸ因子欠乏の程度,出血の部位と程度及び臨床症状により決定
②本剤の回収率はヒト血漿由来の血液凝固第Ⅸ因子製剤の回収率より低い可能性→投与量の調節を考慮
③血液凝固第Ⅸ因子活性測定等によりモニタリング.特に外科的処置の場合は留意.臨床症状,血液凝固第Ⅸ因子活性,薬物動態パラメータ(血液凝固第Ⅸ因子の上昇値など)を考慮し,用量を調節
④患者の状態をみながら1分間に4mLを超えない速度でゆっくり注入(投与速度が速すぎると注射部位疼痛のおそれ)
⑤用量は,以下に基づいて算出
a)必要な第Ⅸ因子単位=体重(kg)×血液凝固第Ⅸ因子の目標上昇値(%又はIU/dL)×血液凝固第Ⅸ因子の上昇値の逆数(IU/dL当たりのIU/kg)
b)血液凝固第Ⅸ因子の上昇値〔(IU/dL)/(IU/kg)〕:投与前から本剤投与30分後の第Ⅸ因子の増加量を体重当たりの投与量(IU/kg)で除した値として求める
c)出血エピソード及び外科手術における用量:国内外の最新のガイドラインも参照
注意
〈基本〉
①血友病の治療経験をもつ医師の下で開始
➋アナフィラキシーを含むアレルギー反応発現→初期症状を認めた場合,投与を中止し,症状や重症度に応じて,直ちに医師に連絡するよう,予め説明
③血液凝固第Ⅸ因子に対するインヒビター発生の恐れ→投与しても予想した止血効果が得られない場合には,インヒビターの発生を疑い,回収率やインヒビターの検査等注意深く対応し,適切な処置
④過敏症の既往患者には,血液凝固第Ⅸ因子に対するインヒビターの有無を確認(血液凝固第