診療支援
薬剤

アルブトレペノナコグ アルファ(遺伝子組換え)新様式E
6349
albutrepenonacog alfa(genetical recombination)
イデルビオン Idelvion(CSL)
 静注用:250・500・1,000・2,000・3,500国際単位/V

適応

血液凝固第Ⅸ因子欠乏患者における出血傾向の抑制

用法

1回50国際単位(IU)/kg(増減).定期的投与:35~50IU/kgを1回/7日.又,状態に応じて75IU/kgを1回/14日に変更も可.更に,14日に1回投与し,6カ月以上状態が安定している12歳以上の患者では100IU/kgを1回/21日に変更も可.尚,いずれの投与間隔においても投与量調節するが,7日又は14日に1回投与の場合は75IU/kg,21日に1回投与の場合は100IU/kgを超えない ►添付の溶解液全量で溶解し緩徐に静注 注意

①1IU/kg投与により,循環血漿中の血液凝固第Ⅸ因子レベルが12歳以上では1.3%(1.3IU/dL),12歳未満では1%(1IU/dL)の上昇が見込まれる.患者の状態と反応により調整.必要量は次の計算式で算出.必要量(IU)=体重(kg)×血液凝固第Ⅸ因子の目標上昇値(%又はIU/dL)×上昇値の逆数[(IU/kg)/(IU/dL)]

②急性出血時又は周術期での使用:血液凝固第Ⅸ因子活性の測定を行う等状態を観察し,以下の計算式を参考に投与量と投与間隔を調節.血液凝固第Ⅸ因子の活性に到達し維持されるようにする

③定期的な投与:7日に1回から14日に1回の投与,又は14日に1回の投与から21日に1回の投与に変更する場合は,直近の出血状況等,症状を考慮し変更の要否を判断.但し,21日に1回投与への変更は,14日に1回投与において安定した用量で6カ月以上状態が安定している場合に限り変更可.又,投与間隔延長後に出血が増加した場合は速やかに用法及び用量の変更を検討

注意

〈基本〉

①血友病の治療経験をもつ医師の下で開始

②血液凝固第Ⅸ因子に対するインヒビターが発生する恐れ.投与しても予想した止血効果が得られない場合には,インヒビターの発生を疑い,回収率やインヒビターの検査等注意深く対応,適切な処置

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