適応
先天性血液凝固第ⅩⅢ因子Aサブユニット欠乏患者における出血傾向の抑制 注意
1)血液凝固第ⅩⅢ因子の活性測定,免疫学的測定,遺伝子検査等の適切な検査方法で先天性血液凝固第ⅩⅢ因子Aサブユニット欠乏患者と診断する
2)定期的な投与を行わない症例を対象として,急性出血に対する出血時治療の効果を検討した臨床試験は未実施
3)後天性血液凝固第ⅩⅢ因子欠乏患者(第ⅩⅢ因子自己抗体等)には投与不可(第ⅩⅢ因子の生物活性が失活し,効果が得られない可能性)
用法
35IU/kgを4週毎に定期的に投与.尚,出血時に投与する場合,35IU/kgを投与可 ►添付の溶解液全量で溶解し,2mL/分を超えない速度で緩徐に静注 注意
①出血時,本剤投与前に,他の治療法を十分勘案.やむを得ない場合は,緊急時に十分対応できる医療施設において,十分な知識・経験を持つ医師の下で使用
②出血時の投与は1回.十分な効果が得られない場合には,他の治療法に切り替える(出血時の使用経験は限られている)
注意
〈基本〉
①先天性血液凝固第ⅩⅢ因子欠乏患者に関する十分な知識・治療経験を有する医師の下で投与
②血液凝固第ⅩⅢ因子に対するインヒビター発生の恐れ.予想した止血効果が得られない場合や血漿第ⅩⅢ因子レベルに達しない等の臨床検査所見の際は,インヒビターの発生を疑い,インヒビターの検査等注意深く対応し処置
〈適用上〉
①調製時
a)調製前に室温に戻しておく
b)添付の溶解液全量を加えた後,静かに円を描くように回して溶解(激しく振盪しない)
c)投与量が少ないため,薬液の分取が困難な場合は,添付溶解液全量で溶解後,生食液6.0mLで希釈可.希釈後の溶液1mL中には1.8mg(300IUに相当)が含まれる
d)他の製剤と混注禁
e)溶解後はできるだけ速やかに使用.速やかに使用できない時,2~8℃では24時間以内,30℃以下では3時間以内に使用.これらの保存条
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