診療支援
薬剤

ウロキナーゼ
3954
urokinase
ウロナーゼ Uronase(持田)
 静注用:6万単位/V 

適応

以下の血栓・閉塞性疾患の治療 

1脳血栓症(発症後5日以内で,CTにおいて出血の認められないもの)

2末梢動・静脈閉塞症(発症後10日以内)

用法

11日1回6万IU 約7日間 2初期:1日6万~24万IU 以後:漸減し約7日間 ►10mLの生食液に用時溶解し静注.尚,生食液又はブドウ糖に混じて点滴静注することが望ましい

!警告

‍ 重篤な出血性脳梗塞の報告.出血性脳梗塞を起こしやすい脳塞栓の患者に投与することがないよう,脳血栓であることを十分確認

禁忌

1)止血処置が困難:頭蓋内出血,喀血,後腹膜出血等(出血助長)

2)頭蓋内或いは脊髄の手術又は損傷(2カ月以内)(出血を惹起し,止血困難)

3)動脈瘤(出血を惹起し,止血困難)

4)重篤な意識障害(脳内出血を発症している可能性が高い)

5)脳塞栓又はその疑い(出血性脳梗塞発現)

6)デフィブロチドナトリウムを投与中

〈原則禁忌〉心房細動(特に僧帽弁狭窄症),感染性心内膜炎,陳旧性心筋梗塞,人工弁使用(脳塞栓である可能性が高い.又脳塞栓を惹起する恐れ)

注意

①出血性脳梗塞→発症の状況,臨床症状等の他,CTやMRI検査を行い,脳塞栓又はその疑いのある患者及び出血の危険性のある場合には投与回避

②デフィブロチド投与後24時間以内は本剤を投与しないことが望ましい

③本剤投与後24時間以内はデフィブロチドを投与しない

④本剤の投与並びに本剤と血液凝固阻止作用を有する薬剤,血小板凝集抑制作用を有する薬剤又は他の血栓溶解剤との併用により出血の危険性増大→予め出血の有無を確認,血液凝固能(出血時間,プロトロンビン時間)等の血液検査,臨床症状の観察を頻回に.脳内出血が疑われる場合は直ちに中止.脳内出血の有無についてはCTにより確認することが原則であるが,CTによる確認ができない場合は,髄液検査と臨床症状の観察により出血部位がないと判定できる場合のみ投与

⑤(ゼラチン含有製剤

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?