適応
急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解(発症後6時間以内)
用法
48万~96万IUを2.4万IU/4mL/分で冠状動脈内に注入(増減) ►12万IUを20mLの生食液又はブドウ糖液に溶解(6,000IU/mL) ►発症から6時間以内に投与を開始
禁忌
1)出血している患者:消化管出血,尿路出血,後腹膜出血,頭蓋内出血,喀血(出血助長し,止血困難)
2)頭蓋内或いは脊髄の手術又は障害(2カ月以内)
3)頭蓋内腫瘍,動静脈奇形,動脈瘤
4)出血性素因
5)重篤な高血圧症
6)デフィブロチドナトリウムを投与中
〔2)~5)出血を惹起し,止血困難〕
注意
①適切な救急体制の下,血行動態等を十分観察しながら実施
②デフィブロチド投与後24時間以内は本剤を投与しないことが望ましい
③本剤投与後24時間以内はデフィブロチドを投与しない
④本剤投与並びに本剤と血液凝固阻止作用を有する薬剤,血小板凝集抑制作用を有する薬剤又は他の血栓溶解剤との併用により出血の危険性増大→予め出血の有無を確認,血液凝固能(出血時間,プロトロンビン時間等)の血液検査,臨床症状の観察を頻回に.出血症状発現時処置.また,他の線溶酵素製剤において,75歳以上の高齢者では特に脳出血の危険性が高まるとの報告→十分注意
⑤冠状動脈内血栓の溶解にて血流の再開通により,不整脈の出現→観察を十分に
⑥投与開始後に心破裂→十分注意
⑦(ゼラチン含有製剤)ゼラチン含有製剤の投与により,ショック,アナフィラキシー(蕁麻疹,呼吸困難,口唇浮腫,喉頭浮腫等)の報告→問診,投与後は観察を十分に
溶解溶解後は速やかに使用
〈小児〉未確立 〈妊婦〉妊B1有益のみ(動物で胎仔死亡の報告,早期胎盤剥離の可能性) 〈高齢〉慎重に(出血の危険性増大)
相互
〈併用禁忌〉肝類洞閉塞症候群治療剤(デフィブロチド):出血の危険性が増大(本剤の抗血栓作用を増強 〈併用注意〉
1)血液凝固阻止作用を有する