診療支援
薬剤

(合剤)アスピリン・ダイアルミネート新様式H
aspirin・dialuminate
バファリン Bufferin(ライオン)  3399
 配合錠A81:アスピリン81mg,ダイアルミネート33mg(ジヒドロキシアルミニウム アミノアセテート11mg,炭酸マグネシウム22mg)
アスファネート配合(81 中北),ニトギス配合(81 シオノ),バッサミン配合(81 日医工岐阜),ファモター配合(81 鶴原)

適応

1以下の疾患における血栓・塞栓形成の抑制:狭心症(慢性安定狭心症,不安定狭心症),心筋梗塞,虚血性脳血管障害〔一過性脳虚血発作(TIA),脳梗塞〕

2冠動脈バイパス術(CABG)或いは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制

3川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

用法

121回1錠(アスピリンとして81mg) 1日1回 ►症状により,1回4錠(アスピリンとして324mg)まで増量可 3急性期有熱期間:1日30~50mg/kg 分3 解熱後の回復期から慢性期:1日3~5mg/kg 分1(増減) 注意

①空腹時投与回避

②心筋梗塞及び経皮経管冠動脈形成術には,初期投与量として,維持量の数倍が必要とされていることに留意

③川崎病の診断がつき次第,投与開始が望ましい

④川崎病では発症後数カ月間,血小板凝集能が亢進しているので,川崎病の回復期において,本剤を発症後2~3カ月間投与し,その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には本剤中止.冠動脈瘤を形成した症例では,冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで投与継続が望ましい

⑤川崎病の治療においては,低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため,適宜,血小板凝集能の測定等を考慮

⑥他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい

禁忌

1)過敏症(本剤,サリチル酸系製剤)

2)消化性潰瘍(胃出血の発現又は消化性潰瘍が悪化)

3)出血傾向(出血を増強)

4)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作の誘発)又はその既往歴(重篤なアスピリン喘息発作誘発の恐れ)

5)出産予定日12週以内の妊婦

6)低出生体重児,新生児又は乳児

注意

〈基本〉

①脳梗塞患者への投与は,他の血小板凝集を抑制する薬剤等との相互作用に注意するとともに,高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い,投与中は十分な血圧のコントロールを行う

②長期投

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