診療支援
薬剤

チカグレロル新様式H
3399
ticagrelor
ブリリンタ Brilinta(アストラゼネカ)
 :60・90mg

適応

1〔90mg〕経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される急性冠症候群(不安定狭心症,非ST上昇心筋梗塞,ST上昇心筋梗塞)(但しアスピリンを含む抗血小板剤2剤併用療法が適切である場合で,かつアスピリンと併用する他の抗血小板剤の投与が困難な場合に限る)

2〔60mg〕65歳以上,薬物療法を必要とする糖尿病,2回以上の心筋梗塞の既往,血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患,又は末期でない慢性の腎機能障害のリスク因子を1つ以上有する陳旧性心筋梗塞のうち,アテローム血栓症の発現リスクが特に高い場合

注意1

1)アスピリンと併用すべき本剤以外のP2Y12受容体拮抗薬等の抗血小板剤の投与が副作用の発現等により困難な場合に使用を考慮

2)添付文書の「臨床成績」「副作用」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分理解した上で投与

3)PCIが適用予定の急性冠症候群への投与は可能.冠動脈造影により保存的治療或いは冠動脈バイパス術が選択され,PCIを適用しない場合には以後の投与は控える

2

1)65歳以上,薬物療法を必要とする糖尿病,2回以上の心筋梗塞の既往,血管造影で確認された多枝病変を有する冠動脈疾患,又は末期でない慢性の腎機能障害(Ccr60mL/min未満)のうち1つ以上を有する陳旧性心筋梗塞であって,更に患者背景,冠動脈病変の状況等からイベント発現リスクが特に高く,出血の危険性を考慮しても,抗血小板剤2剤併用療法の継続が適切と判断される患者のみに投与

2)心筋梗塞の発症後1年未満の患者における60mg1日2回投与の有効性及び安全性は未確立

3)陳旧性心筋梗塞に対して本剤が投与されている患者で急性冠症候群が発症した場合には1の1)及び2)に従い,急性冠症候群に用いる抗血小板剤を改めて検討

用法

1初回用量を180mg,2回目以降の維持用量を90mgとして1日2回 経口 21回60mgを1日2回 経口 

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