プロタミン硫酸塩新様式E

3329

protamine sulfate

プロタミン硫酸塩(持田)

　静注：100mg/10mL/V

適応

1ヘパリン過量投与時の中和

2血液透析・人工心肺・選択的脳灌流冷却法等の血液体外循環後のヘパリン作用の中和

用法

ヘパリン1,000単位に対して10～15mg(1.0～1.5mL)　►1回50mg(5mL)を超えない量を生食液又は5％ブドウ糖100～200mLに希釈して徐々に(10分間以上かけて)静注　►投与量はプロタミン中和試験によって決める(中和に要する量はヘパリン投与量及び投与後の時間経過により異なる)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①投与に際して，予め過去にプロタミン投与の可能性のある心臓カテーテル検査歴や心臓手術歴，インスリン使用歴等について十分問診を行い，このような患者に投与の際は慎重に投与

②急速投与により呼吸困難，血圧低下，徐脈等の症状→ゆっくり静注

〈適用上〉

①投与時

a)軽度の抗凝固作用→ヘパリン及びデキストラン硫酸の中和量を超えて過量に投与しない

b)血液透析，人工心肺による血液体外循環

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年11月7日　掲-ID：yak_00000-00_a060c003d004z0004）