適応
汎発性血管内血液凝固症(DIC)
用法
1回1,250抗第Ⅹa因子活性単位を12時間毎に静注(1日量2,500抗第Ⅹa因子活性単位)(適宜減量) 注意
①抗第Xa因子活性単位は本薬独自の標準品を用いて測定しており,ヘパリン又は低分子ヘパリン類の抗第Xa因子活性単位と同一ではないので注意
②20日を超える投与経験が少なく,安全性は未確認
注意
〈基本〉
①類薬で,脊椎・硬膜外麻酔或いは腰椎穿刺等の併用により,穿刺部位に血腫が生じ,神経の圧迫により麻痺に至ったとの報告→患者の神経障害の徴候及び症状を十分観察し,異常の際は中止し処置
患者背景
〈合併・既往〉
①出血状態(血友病,血小板減少性紫斑病,消化管潰瘍,脳内出血):不可(やむを得ない場合を除く)(出血を助長)
②血液透析が必要な患者:不可(やむを得ない場合を除く)(排泄遅延により出血の恐れ.投与中に血液透析が必要な状態に至った場合は速やかに中止)
③本剤,亜硫酸塩に過敏症:不可(やむを得ない場合を除く)(添加物として乾燥亜鉛硫酸Na含有)
④出血の高度な可能性(急性細菌性心内膜症,重症高血圧症,糖尿病性網膜症):不可(やむを得ない場合を除く)(血管や内臓障害部位に出血)
⑤ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の既往歴で,ヘパリン抗体と本剤との交差反応性のある患者:不可(やむを得ない場合を除く)
⑥脳,脊椎,眼科手術又は頭部外傷後日の浅い患者:不可(やむを得ない場合を除く)(出血助長)
⑦喘息患者(添加物として乾燥亜硫酸Na含有→感受性の高い患者ではアナフィラキシー)
〈腎〉重篤な腎障害:血清Cr値が2mg/dL以上の場合には,投与量を減らすか投与間隔延長,又は中止を考慮(排泄遅延により,出血の恐れ) 〈肝〉重篤な肝障害:不可(やむを得ない場合を除く)(凝固因子やアンチトロンビンⅢの産生低下により作用変動)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉非推奨.やむを得ない