適応
ビタミンK拮抗薬投与中の患者における急性重篤出血時,又は重大な出血が予想される緊急を要する手術・処置の施行時の出血傾向の抑制
用法
次表の投与量を単回静脈内投与図注意本剤の投与を受ける患者には,VK製剤の併用を考慮する
禁忌
播種性血管内凝固(DIC)状態の患者(過凝固状態を誘発又は悪化の可能性)
注意
〈基本〉〔患者への説明〕血漿分画製剤共通事項→ 1.患者への説明参照
①投与は出血性及び血栓性疾患に関する十分な知識・治療経験を有する医師の下で行う
②効果を確認する為,必要に応じ血液凝固能のモニタリングを行う.効果不十分な場合は状態に応じ,他の治療を行う.追加投与に対する有効性及び安全性は未検討.又,追加投与後に血栓塞栓性事象発現による死亡例の報告
③止血後は状態を観察し,血栓塞栓症の発現リスクと出血リスクを考慮し,抗凝固剤の再開を検討
④添加物としてヘパリン含有→ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)が発現する恐れ.投与後に血小板数を測定し,血小板の著明な減少がみられた場合には処置
〈適用上〉
①調製時
a)「ケイセントラ静注用500/1000の使用方法」に従い調製
b)添付の溶剤以外は使用不可
c)他の製剤と混合不可
d)溶解後直ちに使用
e)残液は細菌汚染の恐れがあるため使用不可
②投与時
a)不溶物又は混濁が認められるものは使用不可
b)注入速度は3IU/kg/分以下とし,210IU/分を超えない(臨床試験において未検討)
〈取扱上〉〔記録の保存〕血漿分画製剤共通事項→ 2.記録の保存参照
患者背景
〈合併・既往〉
①本剤の成分に対し過敏症の既往歴
②ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)の既往歴
③溶血性・失血性貧血(ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性.感染した場合には発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある)
④免疫不全・免疫抑制状態(ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性.感染した