診療支援
薬剤

イダルシズマブ(遺伝子組換え)新様式
3399
idarucizumab(genetical recombination)
プリズバインド Prizbind(ベーリンガー)
 静注液:2.5g

適応

生命を脅かす出血又は止血困難な出血の発現時,重大な出血が予想される緊急を要する手術又は処置の施行時の状況におけるダビガトランの抗凝固作用の中和 注意

1)ダビガトランの最終投与からの経過時間,患者背景(ダビガトランの薬物動態に影響する可能性がある腎機能及びP糖蛋白阻害剤の併用等)等から,ダビガトランによる抗凝固作用が発現している期間であることが推定される患者にのみ使用

2)手術又は処置に対して使用する場合,ダビガトランによる抗凝固作用の消失を待たずに緊急で行う必要があり,かつ手技に伴う出血のリスクが高く止血困難な場合に致死的或いは重篤な経過になる恐れがある場合のみ使用

3)ダビガトラン以外の抗凝固剤による抗凝固作用の中和には使用不可

用法

1回5g(1V2.5g/50mLを2V)を点滴又は急速静注.点滴静注の場合は5~10分/Vかけて投与

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①医学的に適切と判断される標準的対症療法の実施と共に使用

②ダビガトランの抗凝固作用を中和することにより血栓症のリスクが増加する為,止血後は速やかに適切な抗凝固療法の再開を考慮.尚,ダビガトランの投与は本剤の投与から24時間後に再開可能,他の抗凝固剤の投与はいつでも再開可能

〈適用上〉

①投与前

a)注射液に微粒子又は変色が認められる場合には使用不可

b)1回限りの使用,開封後は速やかに使用(防腐剤を含まない)

②投与時

a)他の薬剤と混合禁

b)投与時に既存の静脈ラインを使用する場合は注入前後にラインを生食液でフラッシュ(他剤との混合回避)

c)同じ点滴ルートで同時に他の薬剤の投与は不可

〈その他〉

①第I相試験で被験者の8.5%(224例中19例)で,抗イダルシズマブ抗体反応が認められた

②遺伝性フルクトース不耐症の患者に対する投与経験はないが,当該患者へのソルビトール非経口投与に関連して,低血糖,低リン酸血症,代謝性アシドーシス,尿酸増加,排

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