診療支援
薬剤

エポエチン アルファ(遺伝子組換え)新様式E
3999
epoetin alfa(genetical recombination)
エスポー Espo(協和キリン)  3999
 皮下用シリンジ:24,000IU/0.5mL/筒

適応

1腎性貧血

2貯血量が800mL以上で1週間以上の貯血期間を予定する手術施行患者の自己血貯血

注意

1)1投与対象は貧血症に伴う日常生活に支障が認められる透析導入前の腎性貧血(血清Cr濃度で2mg/dL以上,Ccrが30mL/min以下)及びCAPD施行中の腎性貧血とする.尚,投与の目安はHb濃度10g/dL(Ht値30%)未満とする

2)2投与は手術施行予定患者で貯血式自己血輸血施行例とする.尚,骨髄機能障害を伴う疾患における自己血貯血には,本剤の効果及び安全性は未確認のため投与しない

用法

1投与初期:1回6,000IU 週1回 皮下注 維持量:貧血改善効果が得られた場合 1回6,000~12,000IU 2週に1回 皮下注(増減) 小児1回100IU/kg 週1回 皮下注(増減) ►貧血改善効果の目標値:Hb濃度で10g/dL(Ht値で30%)前後 2待機的手術予定患者に対し,Hb濃度で13g/dL未満の患者:初回採血1週間前から,Hb濃度が13~14g/dLの患者:初回採血後より,1回24,000IUを最終採血まで週1回 皮下注(増減) ►初回採血は,800mL貯血の場合は手術2週間前,1,200mL貯血の場合は手術3週間前を目安

禁忌

過敏症(本剤,エリスロポエチン製剤・ダルベポエチンアルファ製剤)

注意

〈基本〉

①ショック等の反応を予測するため,十分な問診.投与開始時,或いは休薬後の初回投与時には少量を皮内に注射し,異常反応がないことを確認後,全量投与が望ましい

②効果発現には鉄の存在が重要であり,鉄欠乏時には鉄剤投与

1

①投与中はHb濃度或いはHt値を定期的に観察し,必要以上の造血(Hb濃度で12g/dL以上,Ht値で36%以上を目安)にならないよう注意.必要以上の造血の場合は休薬等処置

②血圧上昇を認める場合があり,高血圧性脳症が報告されている→血圧,Hb濃度,Ht値等の推移に注

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