適応
1造血幹細胞の末梢血中への動員
2造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
3癌化学療法による好中球減少症
4骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症
5再生不良性貧血に伴う好中球減少症
6先天性・特発性好中球減少症
7ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症
8免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症
9再発又は難治性の急性骨髄性白血病に対する抗悪性腫瘍剤との併用療法
注意
1)1自家末梢血幹細胞移植を目的としてがん患者に使用する場合は,対象患者は化学療法や放射線療法に感受性のある悪性腫瘍の患者であること
2)1末梢血幹細胞採取が不良な場合は,その後の治療計画の変更を考慮
3)1単独で末梢血幹細胞を動員する場合,特に末梢血幹細胞移植ドナーへの本剤の使用に際しては諸検査で異常のみられない健康人を対象とすることを原則とし,脾腫,脳血管障害,虚血性心疾患,血栓症,自己免疫性疾患の合併又は既往を有する対象は避けることが望ましい
4)3胚細胞腫瘍で卵巣腫瘍に該当するものは未熟奇形腫,未分化胚細胞腫,卵黄嚢腫瘍等
用法
1
①癌化学療法終了後の動員 成人小児1日量5μg/kg1日1回又は2回に分けてアフェレーシス終了まで皮下,十分な動員効果が期待できない場合の1日量の上限は10μg/kg(適宜減量) ►投与開始時期:癌化学療法終了後(翌日以降)から
②自家末梢血幹細胞移植を目的とした本剤単独による動員 成人小児1日量10μg/kg1日1回又は2回に分けて4~6日間アフェレーシスが終了まで皮下(適宜減量)
③末梢血幹細胞移植ドナーに対する本剤単独での動員 成人1日量10μg/kg1日1回又は2回に分けて4~6日間アフェレーシスが終了まで皮下(適宜減量)
►投与中止時期(①~③):アフェレーシス終了前に白血球数50,000/mm3以上に増加した場合は減量,減量後白血球数75,000/mm3以上に達し