適応
自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進 注意添付文書の「臨床成績」の内容を熟知し,有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応患者を選択
用法
G-CSF製剤との併用において,0.24mg/kgを1日1回,末梢血幹細胞採取終了時まで連日皮下投与 注意
①投与はG-CSF製剤を4日間連日投与した後,各末梢血幹細胞採取実施9~12時間前に行う
②投与期間は4日間までを目安
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①造血幹細胞移植について十分な知識・経験を持つ医師の下で,投与が適切と判断される患者についてのみ使用
②投与中は定期的に白血球数をモニタリングし,白血球数が50,000/mm3を超えた場合には投与の可否を慎重に判断すると共に,処置
③血小板減少症発現の恐れ→定期的に血小板数をモニタリングし,異常が認められた場合には処置
④ショック,アナフィラキシーを含むアレルギー反応及び過敏症の恐れ.特に初回投与時に多く発現
⑤脾腫,脾破裂が現れる→血液学的検査値の推移に留意するとともに,腹部超音波検査等により観察を十分に実施
〈適用上〉
①調製前:バイアル内に微粒子や変色がないか目視で確認し,異常が認められた場合は使用禁
②調製時:バイアル中の未使用残液は廃棄(保存剤未使用)
③投与経路:皮下注射にのみ使用
〈その他〉海外の製造販売後において,G-CSF製剤を投与した急性骨髄性白血病患者及び多発性骨髄腫患者で,循環血中の腫瘍細胞の増加が認められたとの報告
患者背景
〈腎〉中等度以上の腎機能障害(Ccr50mL/分以下):血中濃度が上昇→減量を考慮 〈生殖〉避妊(女性)(動物で催奇形性)
〈妊婦〉妊D禁忌(動物において催奇形性) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(移行性は未検討) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉慎重に
副作用
〈重大〉
1)ショック,アナフィラキシー
2)脾腫,脾破裂→脾臓の急