診療支援
薬剤

乾燥弱毒生水痘ワクチン新様式E
6313
乾燥弱毒生水痘ワクチン(阪大微研)
 皮下注:溶解時1,000PFU以上/0.5mL(溶剤として注射用水1人分0.7mL添付)

適応

1水痘の予防

250歳以上に対する帯状疱疹の予防

用法

0.5mLを1回皮下注 ►1人分を添付の注射用水0.7mLで溶解 注意1接種対象者:生後12カ月以上の水痘歴のない者及び,以下に該当する者.尚,該当していても,接種後2週間以内に末梢リンパ球数の減少或いは免疫機能低下が予想される場合は接種を避ける(ワクチンウイルス感染の増強の恐れ)

①水痘の罹患が特に危険なハイリスク患者(急性白血病等の悪性腫瘍患者及び治療により免疫機能に障害を来している又はその恐れ)

a)急性リンパ性白血病の場合,以下について注意

1.完全寛解後少なくとも3カ月以上経過している

2.リンパ球数が500/mm3以上

3.原則として遅延型皮膚過敏反応テスト〔精製ツベルクリン,ジニトロクロロベンゼン(DNCB)又はフィトヘモアグルチニン(PHA,5μg/0.1mL)〕による反応が陽性

4.維持化学療法の6-メルカプトプリン投与以外の薬剤は少なくとも1週間前には中止,接種後1週間を経て再開

5.白血病の強化療法又は広範な放射線治療等免疫抑制作用の強い治療を受けている場合は接種を避ける

b)悪性固形腫瘍の場合は,摘出手術又は化学療法によって腫瘍の増殖が抑制状態の症例で接種.条件は白血病に準ずる

c)急性骨髄性白血病,T細胞白血病,悪性リンパ腫は推奨されない(原疾患及び治療薬により続発性免疫不全状態にあり,抗体価が上昇しにくい)

②ネフローゼ,重症気管支喘息等でACTH,コルチコステロイド等が使用されている場合は,原則として症状が安定している症例が対象.薬剤等による続発性免疫不全が疑われる場合は,細胞免疫能遅延型皮膚過敏反応テスト等で確かめた後に接種

③緊急時(感受性白血病児が水痘患者と密に接触した場合等)で,帯状ヘルペス免疫グロブリンが利用できない場合,基準に適合しなくても接触後72時間以内に接種.但し,このような場合でも免疫機能が特

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