適応
百日せき,ジフテリア,破傷風及び急性灰白髄炎の予防
用法
〔初回免疫〕小児に1回0.5mLずつ3回 3週間以上の間隔で皮下注 〔追加免疫〕小児に初回免疫後6カ月以上の間隔をおいて0.5mL 1回皮下注 注意
①接種対象者・接種時期:生後2~90カ月の間にある者.初回免疫については,標準として生後2~12カ月までに3~8週間の間隔で,追加免疫は,標準として初回免疫終了後12~18カ月を経過した者
②同時接種:医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可
禁忌
〈接種不適当者〉
1)明らかな発熱
2)重篤な急性疾患が明らか
3)本剤の成分によってアナフィラキシーの既往
4)予防接種を行うことが不適当な状態
注意
〈基本〉
①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用
②接種前に必ず問診,検温及び診察(視診,聴診等)によって被接種者の健康状態を調べる
➌接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保ち,又,接種後の健康監視に留意,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の異常な症状を呈した場合には速やかに医師の診察を受けるよう事前に知らせる
〈適用上〉
①接種時
a)滅菌されたディスポーザブル品を使用
b)室温になってから,シリンジ内の液剤を泡立てないように反転し均等して使用
c)他のワクチンと混合接種不可
d)雑菌の迷入に注意.又,他の容器に移し使用しない
e)注射針の先端が血管内に入っていないことを確認
②接種部位:通常,上腕伸側.同一接種部位に反復して接種不可
〈その他〉沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン接種後にギラン・バレー症候群,急性散在性脳脊髄炎の報告(因果関係不明)
患者背景
〈接種要注意者〉健康状態及び体質を勘案し,診察及び接種適否の判断を慎重に行い,必要性,副反応,有用性について十分な説明を行い,同意を確実に得た上で注意して接種
①心臓血管系疾患,腎臓