診療支援
薬剤

乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン新様式E
6313
組織培養不活化狂犬病ワクチン(KMB)
 皮下注:1V中培養液乾燥品1人分
ラビピュール Rabipur(GSK)
 筋注用:1V中培養液乾燥品1人分

適応

狂犬病の予防及び発病阻止

用法

〔曝露前免疫〕1回1mL 4週間間隔で2回皮下注 更に6~12カ月後1mLを追加 〔曝露後免疫〕1回1mL 第1回目を0日とし,以降3,7,14,30及び90日の計6回皮下注 〔曝露前免疫〕1回1mL 適切な間隔をおいて3回筋肉内に接種 〔曝露後免疫〕1回1mL 適切な間隔をおいて4~6回筋肉内に接種 注意

①接種要否及び接種スケジュールはWHOの推奨も参考に検討

a)接種日の目安

1.〔曝露前免疫〕3回接種:0,7,21日又は0,7,28日

2.〔曝露後免疫〕

ア)4回接種:0(接種部位を変えて2カ所に1回ずつ,計2回),7,21日

イ)5回接種:0,3,7,14,28日

ウ)6回接種:0,3,7,14,30,90日

②咬傷等の曝露を受けた場合には,以前に曝露前免疫を完了した者であっても,必ず曝露後免疫を行う

同時接種:医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可(他剤との混合不可)

禁忌

〈接種不適当者〉

1)明らかな発熱

2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らか

3)本剤の成分によってアナフィラキシーの既往

4)予防接種を行うことが不適当な状態

但し,曝露後免疫を目的とした使用に限り予防接種上の有益性を考慮して接種を行う

注意

〈基本〉

①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用

②接種前に必ず問診,検温及び診察(視診,聴診等)によって健康状態を調べる

③安定剤としてゼラチン由来物質(ポリゼリン)を含有:ショック,アナフィラキシーの報告→十分な問診,接種後の観察

➍接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保ち,又,接種後の健康監視に留意し,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の異常な症状を呈した場合は,速やかに医師の診察を受けるように知らせる

⑤接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれる→失神に

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?