診療支援
薬剤

組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン新様式E
6313
ガーダシル Gardasil(MSD)
 水性懸濁筋注:0.5mL/シリンジ(0.5mL中 ヒトパピローマウイルス6型L1蛋白質ウイルス様粒子20μg,11型L1蛋白質ウイルス様粒子 40μg,16型L1蛋白質ウイルス様粒子 40μg,18型L1蛋白質ウイルス様粒子 20μg)

適応

ヒトパピローマウイルス6,11,16及び18型の感染に起因する以下の疾患の予防

1子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌)及びその前駆病変〔子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1,2及び3並びに上皮内腺癌(AIS)〕

2外陰上皮内腫瘍(VIN)1,2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1,2及び3

3肛門癌(扁平上皮癌)及びその前駆病変〔肛門上皮内腫瘍(AIN)1,2及び3〕

4尖圭コンジローマ

注意

1)HPV6,11,16及び18型以外のHPV感染に起因する子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌),肛門癌(扁平上皮癌)又はそれらの前駆病変等の予防効果は未確認

2)扁平上皮癌以外の肛門癌に対する予防効果は未確認

3)接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない

4)定期的な子宮頸癌検診の代わりとならない.接種に加え子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露,性感染症に対し注意

5)予防効果の持続期間は未確立

用法

9歳以上の者に1回0.5mLを合計3回 筋注 2回目は初回接種の2カ月後,3回目は6カ月後 注意

接種間隔:1年以内に3回の接種を終了することが望ましい.2回目及び3回目の接種が初回接種の2カ月後及び6カ月後にできない場合,2回目接種は初回接種から少なくとも1カ月以上,3回目接種は2回目接種から少なくとも3カ月以上間隔をあける

同時接種:医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可

禁忌

〈接種不適当者〉

1)明らかな発熱

2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らか

3)過敏症

4)予防接種を行うことが不適当な状態

注意

〈基本〉

①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して投与

②接種前に必ず問診,検温及び診察(視診,聴診等)によって健康状態を調べる

➌接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保つよう指導.又,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の異常

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