適応
ヒトパピローマウイルス6,11,16及び18型の感染に起因する以下の疾患の予防
1子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌)及びその前駆病変〔子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1,2及び3並びに上皮内腺癌(AIS)〕
2外陰上皮内腫瘍(VIN)1,2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1,2及び3
3肛門癌(扁平上皮癌)及びその前駆病変〔肛門上皮内腫瘍(AIN)1,2及び3〕
4尖圭コンジローマ
注意
1)HPV6,11,16及び18型以外のHPV感染に起因する子宮頸癌(扁平上皮癌及び腺癌),肛門癌(扁平上皮癌)又はそれらの前駆病変等の予防効果は未確認
2)扁平上皮癌以外の肛門癌に対する予防効果は未確認
3)接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない
4)定期的な子宮頸癌検診の代わりとならない.接種に加え子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露,性感染症に対し注意
5)予防効果の持続期間は未確立
用法
9歳以上の者に1回0.5mLを合計3回 筋注 2回目は初回接種の2カ月後,3回目は6カ月後 注意
①接種間隔:1年以内に3回の接種を終了することが望ましい.2回目及び3回目の接種が初回接種の2カ月後及び6カ月後にできない場合,2回目接種は初回接種から少なくとも1カ月以上,3回目接種は2回目接種から少なくとも3カ月以上間隔をあける
②同時接種:医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可
禁忌
〈接種不適当者〉
1)明らかな発熱
2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らか
3)過敏症
4)予防接種を行うことが不適当な状態
注意
〈基本〉
①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して投与
②接種前に必ず問診,検温及び診察(視診,聴診等)によって健康状態を調べる
➌接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保つよう指導.又,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の異常