適応
ヒトパピローマウイルス(HPV)6,11,16,18,31,33,45,52及び58型の感染に起因する次の疾患の予防
1子宮頸癌(扁平上皮細胞癌及び腺癌)及びその前駆病変〔子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)1,2及び3並びに上皮内腺癌(AIS)〕
2外陰上皮内腫瘍(VIN)1,2及び3並びに腟上皮内腫瘍(VaIN)1,2及び3
3尖圭コンジローマ
注意
1)HPV6,11,16,18,31,33,45,52及び58型以外のHPV感染に起因する子宮頸癌又はその前駆病変等の予防効果は未確認
2)接種時に感染が成立しているHPVの排除及び既に生じているHPV関連の病変の進行予防効果は期待できない
3)本剤の接種は定期的な子宮頸癌検診の代わりではない.本剤接種に加え,子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露,性感染症への注意が重要
4)本剤の予防効果の持続期間は未確立
用法
9歳以上の女性に1回0.5mLを合計3回,筋注.2回目は初回接種の2カ月後,3回目は6カ月後に同様の用法で接種 注意
①接種間隔
a)9歳以上の女性に合計3回の接種をする場合,1年以内に3回の接種終了が望ましい.尚,2及び3回目の接種が初回接種の2及び6カ月後にできない場合,2回目接種は初回接種から少なくとも1カ月以上,3回目接種は2回目接種から少なくとも3カ月以上間隔をおいて実施
b)9歳以上15歳未満の女性に合計2回の接種をする場合,13カ月後までに接種することが望ましい.尚,2回目の接種が初回接種の6カ月後にできない場合,2回目の接種は初回接種から少なくとも5カ月以上間隔を置いて実施
②同時接種:医師が必要と認めた場合は他のワクチンと同時接種可
禁忌
〈接種不適当者〉
1)明らかな発熱
2)明らかな重篤な急性疾患
3)過敏症
4)上記以外で,予防接種が不適当な状態
注意
〈基本〉
①「予防接種実施規則」及び「定期接種実施要領」に準拠して使用
②接種前に必ず問診