診療支援
薬剤

コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン(遺伝子組換えサルアデノウイルスベクター)新様式
6313
バキスゼブリア Vaxzevria(アストラゼネカ)
 筋注:コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン(遺伝子組換えサルアデノウイルスベクター)5×1011ウイルス粒子量/5mL/V

適応

SARS-CoV-2による感染症の予防 注意予防効果の持続期間は未確立

用法

1回0.5mLを4~12週間の間隔をおいて2回筋肉内に接種 注意

①2回接種により効果が確認→原則として,同一の効能・効果をもつ他のワクチンと混同することなく2回接種するよう注意

②最大の効果を得る為には8週以上の間隔をおいての接種が望ましい

③18歳以上の者に接種

禁忌

〈接種不適当者〉

1)明らかな発熱

2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らか

3)重篤な過敏症

4)SARS-CoV-2ワクチンの接種後に血小板減少症を伴う静脈もしくは動脈の血栓症を発現

5)毛細血管漏出症候群の既往

6)予防接種の実施が不適当な状態

注意

〈基本〉

①予防接種実施規則及び新型コロナウイルス感染症に係る臨時の予防接種実施要領に準拠して使用

②接種前に必ず問診,検温及び診察によって健康状態を調査

③接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神の発現がある.失神による転倒回避の為,接種後一定時間は座らせる等の上で状態の観察が望ましい

➍被接種者又は保護者に接種当日は過激な運動は避け,接種部位を清潔に保ち,接種後の健康監視に留意し,局所の異常反応や体調の変化,更に高熱,痙攣等の症状を呈した際には速やかに医師の診察を受けるよう指導

⑤ショック,アナフィラキシーの発現があるので,接種前に過敏症の既往等に関する問診を十分に行い,接種後一定時間,被接種者の状態を観察することが望ましい.初回接種時にショック,アナフィラキシーが認められた場合,2回目の接種は不適当

➏非常に稀に脱髄疾患の報告(本剤との関連性は未確立).脱髄疾患が疑われる症状(運動障害,感覚障害,筋力低下,膀胱直腸障害,視力障害等)が認められた際には直ちに医師等に相談するよう予め説明

⑦他のSARS-CoV-2ワクチンの互換性に関する安全性,免疫原性,有効性のデータはない

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