診療支援
薬剤

オキシコドン塩酸塩水和物新様式運転×
8119
oxycodone hydrochloride hydrate
オキファスト Oxifast(シオノギ)
 :10・50mg/1・5mL/A(無水物として)
オキシコドン(10・50 第一三共P)

適応

中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛

用法

1日7.5~250mgを持続静脈内又は持続皮下投与(増減) 注意

①持続投与時

a)初回投与:開始前のオピオイド系鎮痛薬による治療の有無を考慮して初回投与量を設定し,既に治療の際はその投与量及び鎮痛効果の持続を考慮して副作用の発現に注意しながら適宜投与量を調節

1.オピオイド系鎮痛薬未使用:疼痛の程度に応じて7.5~12.5mgを1日投与量とすることが望ましい

2.モルヒネ注の持続静脈内投与を本剤に変更:モルヒネ注射剤1日投与量の1.25倍量を1日投与量の目安とすることが望ましい

3.経口オキシコドン製剤から本剤へ変更:オキシコドン製剤1日投与量の0.75倍量を1日投与量の目安とすることが望ましい

4.経皮フェンタニル貼付剤から本剤へ変更:経皮フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから,剥離直後の本剤の使用は避け,本剤使用開始までに,フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに,低用量から投与を考慮

b)増量:投与開始後は状態を観察し,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整.鎮痛効果不十分な場合は,レスキュードーズを考慮して前日の1日投与量の25~50%増を目安として増量

c)減量:連用中における急激な減量は,退薬症候あり→行わない.副作用等により減量の際は,状態を観察しながら慎重に

d)投与中止:投与を必要としなくなった場合には,退薬症候の発現防止のために徐々に減量

②臨時追加投与(レスキュードーズ):疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛発現の際は,1日投与量の1/24量(1時間量相当分)を目安に早送りによる投与又は追加の静脈内投与を行い,鎮痛を図る.但し,レスキュードーズを連続して行う場合は,呼吸抑制等の副作用の発現に注意

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