診療支援
薬剤

ヒドロモルフォン塩酸塩新様式運転×
8119
hydromorphone hydrochloride
ナルラピド Narurapid(第一三共P)
 :1・2・4mg
ナルサス Narusus(第一三共P)
 錠(徐放):2・6・12・24mg 

適応

中等度~高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛

用法

1日4~24mgを4~6回に分割投与(増減) 徐錠4~24mgを1日1回経口(増減) 注意

臨時追加投与として使用する場合:疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛が発現した場合は,直ちに本剤の臨時追加投与を行い鎮痛を図る.本剤の1回量は定時投与中のヒドロモルフォン塩酸塩経口製剤の1日用量の1/6~1/4を経口投与

定時投与時:1日用量を4分割して使用する場合には,6時間毎の定時に経口投与.1日用量を6分割して使用する場合には,4時間毎の定時に経口投与.この場合,深夜の睡眠を妨げないように就寝前の投与は2回分を合わせて投与することも可

a)初回投与:オピオイド鎮痛剤による治療の有無を考慮して初回投与量を設定

1.オピオイド鎮痛剤を使用していない患者:1回1mg,1日4mgから開始し鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら用量調節

2.オピオイド鎮痛剤を使用している患者:他のオピオイド鎮痛剤から本剤に変更する場合は前治療薬の投与量等を考慮し投与量を決める.本剤の1日用量は,ヒドロモルフォンとしてモルヒネ経口剤1日用量の1/5量を目安

3.フェンタニル貼付剤を使用している患者:フェンタニル貼付剤から本剤へ変更する場合には,フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから剥離直後の本剤の使用は避け,本剤の使用を開始するまでにフェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけると共に本剤を低用量から投与することを考慮

b)増量:本剤投与開始後は患者の状態を観察し,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整を行う.4mgから8mgへの増量(1日4回分割投与時)又は6mgから12mgへの増量(1日6回分割投与時)の場合を除き,増量の目安は使用量の30~5

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