診療支援
薬剤

ヒドロモルフォン塩酸塩新様式運転×
8119
hydromorphone hydrochloride
ナルベイン Naruvein(第一三共P)
 :2・20mg/1・2mL/A

適応

中等度~高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛

用法

1日0.5~25mgを持続静脈内又は持続皮下投与(増減) 注意

①注20mg使用時:20mg注射液(1.0%製剤)は,2mg注射液(0.2%製剤)の5倍濃度の為,製剤の切替は持続注入器の注入速度,注入量を慎重に設定し,過量投与に注意

②持続投与時

a)初回投与:オピオイド鎮痛剤による治療の有無を考慮して初回投与量を設定

1.オピオイド鎮痛剤未使用患者:1日0.5~1.0mgから開始し,鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら用量調節

2.オピオイド鎮痛剤使用患者:本剤に変更の場合は,前治療薬の投与量等を考慮し投与量を決める.本剤の1日用量は,ヒドロモルフォンとして,モルヒネ注射剤1日用量の1/8量を目安

3.ヒドロモルフォン経口剤使用患者:本剤に変更の場合は,経口剤1日用量の1/5量を本剤の1日用量の目安

4.フェンタニル貼付剤使用患者:本剤へ変更の場合は,同貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかる為,剥離直後の本剤使用は回避,本剤の使用開始までに,フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間を空けると共に本剤の低用量からの投与を考慮

b)増量:投与開始後は患者の状態を観察し,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整を行う.増量の目安は1日用量の25~50%増

c)減量:連用中の急激な減量は,退薬症候が現れる為不可.副作用等による減量の場合は,患者の状態を観察しながら慎重に

d)投与中止:投与中止の場合は,退薬症候の発現を防ぐ為に徐々に減量

③臨時追加投与として本剤使用の場合:疼痛増強の場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛が発現した場合は,直ちに本剤の1日用量の1/24量(1時間量相当分)を目安とし早送りによる臨時追加投与を行い,鎮痛を図る.但し臨時追加投与を連続して行う場合は

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?