診療支援
薬剤

タペンタドール塩酸塩新様式運転×
8219
tapentadol hydrochloride
タペンタ Tapenta(ヤンセン)
 :25・50・100mg(タペンタドールとして)

適応

中等度~高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛 注意非オピオイド鎮痛薬で治療困難な場合にのみ使用

用法

1日50~400mgを2回に分けて経口(増減) 注意

①初回投与:開始前のオピオイド鎮痛剤による治療の有無を考慮し,1日投与量を決め,2分割して12時間毎

a)オピオイド鎮痛剤を使用していない→25mg1日2回より開始

b)他のオピオイド鎮痛剤からの変更→前治療薬の投与量等を考慮し,投与量を決定.1日投与量は,オキシコドン徐放錠1日投与量の5倍を目安とするが,初回投与量として400mg/日を超える用量は推奨されない(400mg/日を超える用量を初回投与量とした使用経験はない)

c)フェンタニル経皮吸収型製剤からの変更→剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから,剥離直後の本剤の使用は避け,本剤使用開始までに,フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけると共に,低用量からの投与を考慮

②疼痛増強時:服用中に疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突出痛(一時的にあらわれる強い痛み)が発現の際は,直ちに速放性オピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)により鎮痛

③増量:投与開始後は状態を観察し,適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整.50mg/日から100mg/日への増量の場合を除き増量の目安は,使用量の25~50%増.増量は,投与開始又は前回の増量から3日目以降が望ましい.尚,1日投与量が500mgを超える使用に関する成績は得られていないため,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与

④減量:連用中の急激な減量は,退薬症候あり→行わない.副作用等により減量の際は,状態を観察しながら慎重に

⑤投与中止:必要としなくなった場合には,退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量

禁忌

1)重篤な呼吸抑制,重篤な慢性閉塞性肺疾

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