診療支援
薬剤

(合剤)ペチジン塩酸塩・レバロルファン酒石酸塩運転×
pethidine hydrochloride・levallorphan tartrate
ペチロルファン Pethilorfan(武田)  8219
 :ペチジン塩酸塩50mg,レバロルファン酒石酸塩0.625mg/1mL/A
 弱注:ペチジン塩酸塩35mg,レバロルファン酒石酸塩0.4375mg/1mL/A
 配合注HD:ペチジン塩酸塩50mg,レバロルファン酒石酸塩0.625mg/1mL/A
 配合注LD:ペチジン塩酸塩35mg,レバロルファン酒石酸塩0.4375mg/1mL/A

適応

1激しい疼痛時における鎮痛・鎮静・鎮痙

2麻酔前投薬

3麻酔の補助

4無痛分娩

用法

11回35~50mg(ペチジン塩酸塩として) 皮下注・筋注 ►必要に応じて3~4時間毎に追加 ►特に急を要する場合には緩徐に静注 2麻酔前30~90分に 50~100mg(ペチジン塩酸塩として) 皮下注・筋注 3ブドウ糖注射液又は生食で,10mg/1mL(ペチジン塩酸塩として)に希釈し,10~15mg(ペチジン塩酸塩として)ずつ間欠的に静注 ►場合により50mg(ペチジン塩酸塩として)まで増量することもある 4子宮口二横指開大ないし全開時に 70~100mg(ペチジン塩酸塩として) 皮下注・筋注 ►必要に応じて3~4時間毎に35~70mgずつ1~2回追加(増減)

禁忌

1)重篤な呼吸抑制(増強)

2)重篤な肝障害(昏睡)

3)慢性肺疾患に続発する心不全(呼吸抑制や循環不全を増強)

4)痙攣状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)(脊髄の刺激効果が現れる)

5)急性アルコール中毒(呼吸抑制を増強)

6)過敏症

7)MAO阻害薬投与中

8)ナルメフェンを投与中又は投与中止後1週間以内

注意

〈基本〉

①連用で薬物依存→慎重に

➋眠気,めまい→運転不可

〈適用上〉

①静注時:患者を寝かせて極めて緩徐に投与するか,又は希釈(ブドウ糖液又は生食)して投与.急速静注で呼吸抑制,血圧降下,循環障害,心停止等の恐れ→モルヒネ拮抗薬(ナロキソン,レバロルファン等)や呼吸調節・補助設備のないところでは行わない.静脈炎・発赤のおそれ→なるべく太い静脈を選び,注射速度をできるだけ遅くする

②筋注時

a)やむを得ない場合にのみ.同一部位への反復投与は行わない.低出生体重児・新生児・乳児・小児は特に注意

b)神経走行部位は回避

c)刺入時,激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに部位を変更

③皮下,筋注により注射部位の疼痛,膨疹

〈小児〉新生児,乳児:

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