診療支援
薬剤

レミマゾラムベシル酸塩新様式運転×
1119
remimazolam besilate
アネレム Anerem(ムンディ)
 静注用:50mg(レミマゾラムとして)/V

適応

全身麻酔の導入及び維持

用法

導入:12mg/kg/時の速度で全身状態を観察しながら,意識消失が得られるまで静脈内持続注入.尚年齢,状態に応じ投与速度を適宜減速 維持:1mg/kg/時の速度で静脈内持続注入を開始し,適切な麻酔深度が維持できるよう全身状態を観察しながら投与速度を適宜調節.上限は2mg/kg/時.年齢,状態に応じ投与開始速度を適宜減速.覚醒徴候が認められた際は最大0.2mg/kgを静脈内投与も可 注意

①反応は個人差がある→年齢,感受性,全身状態,併用薬等を考慮して,過度の麻酔を避けるべく投与速度等を調節

②鎮痛剤,筋弛緩剤等と適宜併用.臨床試験で本剤単独投与での全身麻酔の使用経験はない

③維持投与中に覚醒徴候が認められた際,必要に応じ早送り等による急速投与ができるが,投与速度は30mg/kg/時を超えないことが望ましい.臨床試験で30mg/kg/時を超える使用経験はない

禁忌

1)過敏症

2)急性閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧が上昇し,症状悪化)

3)重症筋無力症(筋弛緩作用により症状悪化)

4)ショック昏睡バイタルサインの抑制がみられる急性アルコール中毒(呼吸抑制,低血圧を増強)

注意

〈基本〉

①投与中は適切な麻酔深度が得られるよう,脳波やバイタルサインのモニタリング等により全身状態を観察しながら投与速度を調節する.麻酔深度が深すぎると,覚醒遅延の可能性がある為,麻酔深度は手術に必要な最低限の深さに止める

②投与中は呼吸抑制,低血圧,徐脈等の発現の可能性がある為,気道確保,酸素投与等の上で,バイタルサインの変動に注意し,呼吸・循環に対する観察・対応を怠らない.又手術後は患者が完全に回復するまで管理下に置き,呼吸・循環の管理に注意

③必要に応じフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を準備しておくことが望ましい

➍本剤の影響が完全に消失するまで→運転不可

〈適用上〉

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