適応
表面麻酔
用法
1回80~200mg(2~5mL)(増減) 〔耳鼻咽喉科領域〕鼻腔内,咽喉に刺激性薬物を塗布する前処置,耳管カテーテル挿入,下甲介切除,鼻中隔矯正,扁桃摘出,咽喉頭鏡検査等の場合,本剤の適量(一時に5mL以内)を塗布又は噴霧 〔泌尿器科領域〕膀胱鏡検査,尿管カテーテル挿入,逆行性腎盂撮影法,凝血除去,結石処置,経尿道式尿道乳頭腫摘除等の場合,4%液を倍量に希釈し,その約10mLを尿道内に注入し,男性ならば陰茎を箝搾子ではさみ,女性ならば綿栓を施して5~10分間,液を尿道内に貯留させる 〔気管支鏡検査,全身麻酔時の挿管〕本剤を倍量に希釈し,適量(10mL<リドカイン塩酸塩として200mg>以内)を噴霧
禁忌
過敏症(本剤,アミド型局所麻酔薬)
注意
〈基本〉
①ショック或いは中毒症状→十分な問診により全身状態の把握,直ちに救急処置のとれる準備
②ショック又は中毒症状防止のため以下の点に留意
a)全身状態の観察
b)できるだけ薄い濃度を用いる
c)部位に応じ,必要最少量の使用.特に他のリドカイン製剤と併用時,総リドカイン量を考慮
d)気道内表面麻酔の場合:吸収が速いので,できるだけ少量で使用
e)外傷,びらん,潰瘍又は炎症部位への投与注意
f)前投薬,鎮静薬,鎮痛薬等により呼吸抑制→少量より投与し,必要に応じ追加.高齢者,小児,全身状態不良,肥満,呼吸疾患では特に注意,異常時は適切な処置
③誤嚥・口腔内咬傷の危険増大の恐れ
④血管収縮剤(アドレナリン等)を添加して投与する場合は,血管収縮剤の添付文書の禁忌,慎重投与,重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認
⑤眼に使用不可→誤って眼に入った場合は直ちに流動パラフィンを滴下し2~3%ホウ酸水で洗浄
⑥ポルフィリン症患者に投与した場合,急性腹症,四肢麻痺,意識障害等の急性症状誘発の恐れ
⑦注射用に使用不可
⑧金属を侵すので長時間接触不可
〈小児〉幼児(特に