適応
1脊椎麻酔(腰椎麻酔)
2浸潤麻酔
3硬膜外麻酔
4伝達麻酔
5表面麻酔
用法
使用に際し,目的濃度の水性注射液又は水性液として使用 1高比重溶液:0.1~0.5%注とし6~15mg 低比重溶液:0.1%注とし6~15mg 2(基準最高用量:1回100mg) 0.1%注とし20~30mg 30.15~0.2%注とし30~60mg 4(基準最高用量:1回100mg) 0.2%注とし10~75mg 50.25~2%液とし5~80mg ►年齢,麻酔領域,部位,組織,症状,体質により適宜増減 ►必要に応じアドレナリン(通常濃度1:1万~2万)を添加して使用
禁忌
1)過敏症〔本剤,安息香酸エステル(コカインを除く)系局所麻酔剤〕
2)13重篤な出血,ショック(重篤な低血圧)
3)13注射部位又は周辺の炎症(化膿性髄膜炎症状)
4)13敗血症(敗血症性の髄膜炎)
5)13中枢神経系疾患(髄膜炎,脊髄癆,灰白脊髄炎等)(症状悪化)
6)以下の場合は血管収縮剤(アドレナリン,ノルアドレナリン)添加不可
a)2~5過敏症(血管収縮剤)
b)2~5高血圧,動脈硬化,心不全,甲状腺機能亢進,糖尿病,血管痙攣等(症状悪化)
c)24耳,指趾又は陰茎(壊死状態)
注意
〈基本〉
①ショック様症状の恐れ→全身状態の観察を十分に行い,常時,直ちに救急処置のとれる準備
②副作用を完全に防止する方法はないがショック様症状を避けるために,以下の点に留意
a)13事前に静脈の確保が望ましい
b)1脊椎麻酔の際は血圧が下降し易いので以下の測定基準により血圧管理を行い処置
1.薬液を注入してから1分後に血圧を測定
2.それ以降14分間は2分に1回血圧を測定.必要であれば(例えば血圧が急速に下降傾向を示す場合)連続的に血圧測定
3.薬液注入後15分以上経過後は2.5~5分に1回血圧測定.必要があれば連続測定
c)1バイタルサイン(血圧,心拍数,呼吸,意識レベル)