適応
男性における男性型脱毛症 注意
1)男性における男性型脱毛症のみの適応である.他の脱毛症に対する適応はない
2)20歳未満での安全性及び有効性は未確立
用法
男性成人には,0.1mgを1日1回経口.尚,必要に応じて0.5mgを1日1回経口 注意
①投与開始後12週間で改善が認められる場合もあるが,治療効果を評価するためには,通常6カ月間の治療が必要
②6カ月以上投与しても男性型脱毛症の改善ない場合には中止.又,6カ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し,継続投与の必要性について検討
禁忌
1)過敏症(本剤,5α-還元酵素阻害薬)
2)女性
3)小児等
4)重度の肝機能障害
注意
〈基本〉
➊本剤は経皮吸収される→女性や小児はカプセルから漏れた薬剤に触れない.漏れた薬剤に触れた場合には,直ちに石鹸と水で洗う
➋血清前立腺特異抗原(PSA)に影響を与えるので,前立腺癌等の検査に際しては,以下の点に注意.又,PSAの検査を受ける際には本剤の服用について検査を行う医師に知らせるよう,患者を指導
a)PSA値は,前立腺癌のスクリーニングにおける重要な指標である.一般に,PSA値が基準値(通常,4.0ng/mL)以上の場合には,更なる評価が必要となり,前立腺生検の実施を考慮に入れる必要がある.尚,本剤投与中の患者で,投与前のPSA値が基準値未満であっても,前立腺癌の診断を除外しないように注意
b)投与6カ月以降のPSA値を新たなベースラインとし,その後は適宜PSA値を測定してベースラインからの変動を評価
c)デュタステリドは,前立腺肥大症患者に0.5mg/日投与した場合,前立腺癌の存在下であっても,投与6カ月後にPSA値を約50%減少.従って本剤を6カ月以上投与している患者のPSA値を評価する際には,測定値を2倍した値を目安として基準値と比較.又,PSA値は,投与中止後6カ月以内に投与開始前の値に戻る.尚,