適応
1避妊(保険給付の対象外)
2過多月経
3月経困難症
注意器質性過多月経の患者では,原疾患の治療を優先
用法
本剤1個を子宮腔内に装着する 注意装着後5年を超えないうちに除去又は交換
禁忌
1)過敏症
2)性器癌及びその疑い(癌の悪化)
3)黄体ホルモン依存性腫瘍及びその疑い(ホルモン依存性腫瘍の悪化)
4)診断の確定していない異常性器出血(性器癌の疑い.出血が性器癌による場合は悪化)
5)先天性,後天性の子宮の形態異常(子宮腔の変形を来しているような子宮筋腫を含む)又は著しい位置異常(本剤を正確な位置に装着することが困難)
6)性器感染症(カンジダ症を除く)〔骨盤内炎症性疾患(PID)のリスクが上昇〕
7)過去3カ月以内に性感染症(細菌性腟炎,カンジダ症,再発性ヘルペスウイルス感染,B型肝炎,サイトメガロウイルス感染を除く)の既往歴(PIDのリスクが上昇)
8)頸管炎又は腟炎(PID)
9)再発性又は現在PIDの患者(症状が悪化)
10)過去3カ月以内に分娩後子宮内膜炎又は感染性流産の既往歴(子宮内膜炎)
11)異所性妊娠の既往歴(異所性妊娠が起こることがある)
12)本剤又は子宮内避妊用具(IUD)装着時又は頸管拡張時に失神,徐脈等の迷走神経反射を起こしたことのある女性(本剤の装着及び除去に際して迷走神経反射)
13)重篤な肝障害
14)肝腫瘍(肝臓への負担が増加し,症状が増悪)
15)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①取り扱いは,産婦人科医(母体保護法指定医又は日本産科婦人科学会認定医)が行う
➋装着前に,副作用の可能性についてよく説明.他の避妊法と同様に,本剤による避妊効果は必ずしも100%ではないことを説明.又,妊娠や異所性妊娠が疑われる場合の対応についても説明
③装着後,出血パターンが不規則になる.装着後数カ月間は月経中間期出血の発現が多い→通常は装着継続中に消失.長期間持続する場合は,子宮内膜の疾患によるもので