適応
1変形性膝関節症
2肩関節周囲炎
3関節リウマチにおける膝関節痛(以下の基準を全て満たす場合に限る)
a)抗リウマチ薬等による治療で全身の病勢がコントロールできていても膝関節痛がある
b)全身の炎症症状がCRP値として10mg/dL以下
c)膝関節の症状が軽症から中等症
d)膝関節のLarsen X線分類がGradeⅠ~GradeⅢ
注意
1)3膝関節以外の使用経験はなく,他の関節については使用禁(有効性・安全性が未確立)
2)3関節リウマチでは膝関節の器質的変化が高度なものは使用禁(有効性・安全性が未確立)
用法
11回2.5mLを1週間毎に連続5回膝関節腔内に投与 〔アルツ〕投与回数適宜増減 〔スベニール〕その後,症状の維持を目的とする場合は,2~4週間隔で投与 21回2.5mLを1週間毎に連続5回肩関節(肩関節腔,肩峰下滑液包又は上腕二頭筋長頭腱腱鞘)内に投与 31回2.5mLを1週間毎に連続5回膝関節腔内に投与 注意
①症状の改善が認められない場合は5回を限度として投与を中止
②3原因療法ではなく局所に対する対症療法であるので抗リウマチ薬等と併用.漫然と連用しない
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
➊時に局所痛→投与後の局所安静の指示等措置を講じる
②注入部位以外に漏れると疼痛→確実に投与
③13投与関節の炎症又は関節液貯留が著しい場合,投与により当該部位の炎症症状の悪化→炎症症状を抑えてから本剤を投与が望ましい
〈適用上〉
①投与前:関節液の貯留があるときは必要に応じ穿刺により排液
②投与時
a)関節内に投与するので,厳重な無菌操作の下に行う
b)血管内へは投与禁
c)眼科用には使用禁
③投与後:使用は開封後1回限りとして速やかに使用し,残液は廃棄
患者背景
〈合併・既往〉
①他の薬剤に過敏症の既往歴
②対象関節部に皮膚疾患又は感染症(関節内に投与するため)
〈肝〉肝障害又はその既往(悪化)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を