適応
保存的非薬物治療及び経口薬物治療が十分奏効しない疼痛を有する変形性膝関節症の患者の疼痛緩和
用法
1回2mL(ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマーとして14.4mg及びヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマービニルスルホン架橋体として1.6mg)を1週間ごとに連続3回,膝関節腔内に投与 注意
①本剤の使用は,1週間毎に連続3回投与を1クールとし,原則1クール
②複数回クールでの有効性・安全性は未確立(本剤は初回クールに比較して,2クール目以降では有害事象が増加の報告)
③本剤とNSAIDsとの併用による有効性は未確立.又,他の関節内注入療法との併用は原則回避
④疼痛の軽減が認められない場合は,使用中止
禁忌
過敏症(本剤,ヒアルロン酸ナトリウム,鳥類の蛋白質,羽毛,卵)
注意
〈基本〉
①変形性膝関節症で関節に炎症が著しい場合→局所炎症症状の悪化を招くことがあり,炎症症状を抑えてから本剤を投与することが望ましい
②関節腔外に漏れると疼痛や肉芽腫→関節腔内に確実に投与
③投与後15分間は,医療機関にて過敏反応の徴候の有無を観察
➍投与により,局所痛→投与後の局所安静を指示等の措置.関節内投与後は,長時間体重負荷のかかる活動や激しい運動回避
➎発熱,疼痛,水腫を伴う関節炎があらわれた場合には,主治医に連絡するよう指導
〈適用上〉
①投与前:関節液の貯留がある場合には,予め関節液を除去
②投与時
a)関節内に投与→厳重な無菌的操作のもとに行う
b)投与にあたっては18~23Gの適切な注射針を使用
c)関節外,滑膜組織内及び関節包内に本剤投与禁
d)血管内へ投与禁.関節腔外漏出が明らかでない場合においても,投与部位周囲の皮膚に壊死が生じる可能性があるので,観察を十分に行い,皮膚壊死の徴候があらわれた場合には適切な処置
③投与後:開封後は速やかに使用し,使用後は残液を廃棄
〈取扱上〉
①再滅菌して使用禁
②使用前に包装が開封された