適応
変形性関節症(膝関節,股関節)
用法
1回1シリンジを4週間毎に関節腔内
!警告
重篤なショック,アナフィラキシーの発現があるので,緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与し,投与後も十分な観察を行う
禁忌
1)過敏症(本剤,ジクロフェナクNa,ヒアルロン酸Na)
2)アスピリン喘息(NSAIDs等により誘発される喘息発作)又はその既往
注意
〈基本〉
➊重篤なショック,アナフィラキシーの発現があるので,投与に際し,緊急処置を取れる準備をする.投与中及び投与後は患者の状態を十分に観察.又ショック,アナフィラキシー発現の可能性があること及びその徴候や症状について患者又は家族等に十分に説明し,異常が認められた際には速やかに受診するよう指導
➋時に局所痛→投与後の局所安静等を指示
③本剤が関節腔外に漏れると疼痛を起こす→関節腔内に確実に投与
④投与関節の炎症又は関節液貯留が著しい際は,投与により局所炎症症状の悪化を招く→炎症症状を抑えてからの投与が望ましい
〈適用上〉
①投与前
a)本剤を箱又はブリスター包装の状態で冷蔵庫から取り出し,遮光下で室温に戻してから投与
b)関節液の貯留がある際には,必要に応じ穿刺により排液
②投与時
a)関節腔内に投与する為,厳重な無菌的操作の下に行う
b)粘稠な為,22~23G程度の注射針を用いての投与が望ましい
c)注射針をルアーロックにしっかり固定する
d)ブリスター包装を開封後は速やかに使用
e)1回使用の製剤であり再使用不可
〈取扱上〉
①ブリスター包装が開封,破損している場合,又はシリンジにひび・破損等の異常が認められる際は使用不可
患者背景
〈合併・既往〉
①投与関節部に皮膚疾患又は感染(関節内感染を誘発)
②気管支喘息(アスピリン喘息又はその既往を除く):アスピリン喘息でない旨を十分に確認(気管支喘息患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれている可能性があり,当該患者では重症喘息発