適応
ゴーシェ病の諸症状(貧血,血小板減少症,肝脾腫及び骨症状)の改善 注意
1)ゴーシェ病と確定診断された患者にのみ使用
2)ゴーシェ病の神経症状に対する本剤の効果は期待できない
3)ゴーシェ病Ⅱ型及びⅢ型患者における諸症状(特に骨症状)に対する本剤の効果は必ずしも十分な有効性が示されていない
用法
1回60U/kgを隔週点滴静注 注意
①投与速度が速いとinfusion reactionが発現し易い→状態を観察しながら,60分以上かけて投与.尚,注射用水で溶解し生食液で希釈した後に投与
②イミグルセラーゼ(遺伝子組換え)から本剤に切替える場合は,目安としてイミグルセラーゼと同一用量で本剤の投与を開始
③状態に応じて本剤の用量を調整可.尚,60U/kgを超える用量は臨床試験では未検討
禁忌
本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴
注意
〈基本〉
①蛋白質製剤であり,アナフィラキシーショックの可能性が否定できない→観察を十分に行い,異常の際は中止し処置.又,このような症状の発現に備え,緊急処置を取れる準備
②臨床試験で本剤のIgG抗体産生(1%)の報告→定期的にベラグルセラーゼアルファ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体検査を行うことが望ましい
③貧血の十分な改善効果を得るために,鉄が不足している場合は鉄剤の補給
➍治療にあたっては,本剤のゴーシェ病Ⅱ型及びⅢ型に対する効果については,必ずしも十分な検証がなされていないことを患者に十分に説明し,インフォームド・コンセントを得る
〈適用上〉
①注射用水での溶解時
a)必要なバイアル数を冷蔵庫から取り出し,室温になるまで放置
b)1Vにつき注射用水4.3mLで溶解し,1Vあたり4.0mL(400単位)を採取
c)静かに混和し,振盪は回避
d)目視で無色澄明又はわずかに白濁した液であることを確認し,変色や異物が認められる場合は使用禁
②生食液での希釈時
a)注射用シリンジ