診療支援
薬剤

ベラグルセラーゼ アルファ(遺伝子組換え)新様式
3959
velaglucerase alfa(genetical recombination)
ビプリブ Vpriv(武田)
 点滴静注用400単位:440単位/V

適応

ゴーシェ病の諸症状(貧血,血小板減少症,肝脾腫及び骨症状)の改善 注意

1)ゴーシェ病と確定診断された患者にのみ使用

2)ゴーシェ病の神経症状に対する本剤の効果は期待できない

3)ゴーシェ病Ⅱ型及びⅢ型患者における諸症状(特に骨症状)に対する本剤の効果は必ずしも十分な有効性が示されていない

用法

1回60U/kgを隔週点滴静注 注意

①投与速度が速いとinfusion reactionが発現し易い→状態を観察しながら,60分以上かけて投与.尚,注射用水で溶解し生食液で希釈した後に投与

②イミグルセラーゼ(遺伝子組換え)から本剤に切替える場合は,目安としてイミグルセラーゼと同一用量で本剤の投与を開始

③状態に応じて本剤の用量を調整可.尚,60U/kgを超える用量は臨床試験では未検討

禁忌

本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴

注意

〈基本〉

①蛋白質製剤であり,アナフィラキシーショックの可能性が否定できない→観察を十分に行い,異常の際は中止し処置.又,このような症状の発現に備え,緊急処置を取れる準備

②臨床試験で本剤のIgG抗体産生(1%)の報告→定期的にベラグルセラーゼアルファ(遺伝子組換え)に対するIgG抗体検査を行うことが望ましい

③貧血の十分な改善効果を得るために,鉄が不足している場合は鉄剤の補給

➍治療にあたっては,本剤のゴーシェ病Ⅱ型及びⅢ型に対する効果については,必ずしも十分な検証がなされていないことを患者に十分に説明し,インフォームド・コンセントを得る

〈適用上〉

①注射用水での溶解時

a)必要なバイアル数を冷蔵庫から取り出し,室温になるまで放置

b)1Vにつき注射用水4.3mLで溶解し,1Vあたり4.0mL(400単位)を採取

c)静かに混和し,振盪は回避

d)目視で無色澄明又はわずかに白濁した液であることを確認し,変色や異物が認められる場合は使用禁

②生食液での希釈時

a)注射用シリンジ

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