診療支援
薬剤

イデュルスルファーゼ(遺伝子組換え)新様式
3959
idursulfase(genetical recombination)
エラプレース Elaprase(サノフィ)
 点滴静注液:6mg/3mL/V

適応

ムコ多糖症Ⅱ型 注意中枢神経系症状に対する有効性は認められていない

用法

1回0.5mg/kg 週1回 点滴静注 注意

①生食液で希釈した後に1~3時間かけて投与.尚,投与開始初期の時点では,投与速度は下記の例を参考に患者の忍容性を十分確認しながら段階的に上げることが望ましい.投与速度(参考)(3時間投与の例):(投与速度・投与時間:8mL/時・15分間→16mL/時・15分間→24mL/時・15分間→32mL/時・15分間→40mL/時・2時間)バイタルサインを測定し安定していれば段階的に速度を上げ,最終的には投与終了まで40mL/時で投与

②infusion reaction発現の恐れ→一部の患者には長時間かけて点滴する必要があるが,その際は8時間を超えない

!警告

1)投与によりinfusion reactionのうち重篤なアナフィラキシー,ショックが発現する可能性,緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し,投与終了後も十分な観察.又,重篤なinfusion reaction発現時には中止し適切な処置

2)重症な呼吸不全又は急性呼吸器疾患に投与した場合,infusion reactionによって症状の急性増悪の可能性→患者の状態を十分観察し,必要に応じて適切な処置

禁忌

本剤の成分にアナフィラキシーショックの既往歴

注意

〈基本〉

①蛋白質製剤であり,アナフィラキシーショックの可能性が否定できない→観察を十分に行い異常の際は中止し処置.又,発現に備え,緊急処置を取れる準備

②投与によりinfusion reaction(頭痛,発熱,発疹,瘙痒症,紅斑,蕁麻疹,高血圧等)→発現の際,投与速度の減速又は一時中止,適切な薬剤治療(副腎皮質ホルモン剤,抗ヒスタミン剤,解熱鎮痛剤又は抗炎症剤等),もしくは緊急処置.又,次回以降は投与前に抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン剤の投与を考慮

③Ig

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