診療支援
薬剤

ガルスルファーゼ(遺伝子組換え)新様式
3959
galsulfase(genetical recombination)
ナグラザイム Naglazyme(BioMarin)
 点滴静注液:5mg/5mL/V

適応

ムコ多糖症Ⅵ型

用法

1回1mg/kgを週1回,点滴静注 注意

①生食液で希釈したのちに投与.投与は注入ポンプを用いて,総量を4時間以上かけて投与.投与速度は,体重が20kg以下の場合,初めの1時間は3mL/時とし忍容性が良好なら38mL/時に投与速度を上げ,投与を終了.体重が20kgを超える場合は,初めの1時間は6mL/時とし忍容性が良好なら80mL/時に投与速度を上げ,投与を終了

②投与によりinfusion reaction(発熱,頭痛,発疹等)が発現の可能性→予防及び発現時の症状を軽減のために,抗ヒスタミン剤,解熱鎮痛剤又はその両方を本剤投与開始の30~60分前に前投与が望ましい

!警告

1)本剤の投与中又は投与終了後の当日の本剤に関連するinfusion reactionのうち,アナフィラキシー反応が現れる可能性.緊急時に十分な対応のできる準備をした上で投与を開始し,投与中及び投与終了後も十分な観察.又,重篤なinfusion reactionが発生した場合には,本剤の投与を中止し,適切な処置

2)重症な呼吸不全又は急性呼吸器疾患のある患者に投与した場合,infusion reactionによって症状の急性増悪が起こる可能性.患者の状態を十分に観察し,必要に応じて適切な処置

禁忌

本剤の成分にアナフィラキシーショックの既往歴

注意

〈基本〉

①本剤は蛋白質製剤であり,アナフィラキシーショックの可能性が否定できないため,観察を十分に行い,異常の際は中止し,適切な処置.又,発現に備え,緊急処置をとれる準備

②infusion reaction(発熱,頭痛,発疹等)発現時には,投与速度を下げるか,一旦投与を中止し,適切な薬剤治療(抗ヒスタミン剤,解熱鎮痛剤,副腎皮質ホルモン剤等)や緊急処置

③睡眠時無呼吸はムコ多糖症Ⅵ型患者によく認められる症状であり,抗ヒスタミン剤の前投与が無呼吸のリスクを増

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